惚れたら負け☆Final【緑】２

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そして、やっと退院の日。



迎えに行こうか、と昨日聞いたら


家でみんなで待ってて欲しいって。





今日は朝から忠明も実優もソワソワで


土曜日の今日は幼稚園もないから



忠明「…………」ﾄﾃﾄﾃ


忠明「…………」ｼﾞｰｰｰ


忠明「…………」ﾄﾃﾄﾃ




忠明はリビングをうろちょろして


玄関を見つめて、の繰り返し



実優もお絵かきしてる手が止まってる





もう少しかな、と時計に目をやった時


ガチャっと玄関が開く音がした





はっ！と顔を見合わせた双子は


ぱぁっと笑顔になって



「「ぱぱだ！！」」



息ぴったり。


リビングを飛び出していった




私も後に続いて


(もちろん歩いて)リビングを出ると



「「ぱぱおかえりー！！！」」



双子に抱きつかれて


嬉しそうに笑う忠義がいた





忠義「ただいま〜！」


忠明「ぱぱ！おなかのむしさんは？」


実優「もういたくない？」


忠義「おん。もう全然痛ないで！」




よしよし、と頭を撫でられた２人は


嬉しそうにｸｽｸｽ笑う




忠義もそんな２人を見て


幸せそうな顔をしてる





やっぱり元気じゃなくちゃ


大倉家の大黒柱は。




忠明と実優の後ろでやりとりを見ていた私。




ふっと顔を上げた忠義は


私を見つけるとふわぁっと笑って






忠義「A、ただいま」






そう、いつもみたいに言うから







A「おかえり、忠義」






ほんとに、おかえりなさい


長かったね、１週間





忠義「Aもおいで？」




しゃがんで、


忠明たちと同じ視線になった忠義が私を呼ぶ




３人に近づいて私もしゃがむと


忠義の長い腕が、私と子どもたちをそっと包み込んだ




家族４人、


玄関でぎゅーっとひとつになる




忠義「ただいま〜！」ｷﾞｭｰ


忠明「うわぁ！くるしい！」


実優「きゃー！」


A「ふふ」




少し顔を上げると


すぐそこに忠義の顔があって




忠義「んふふ。ただいま」


A「おかえり」




ただいまのキスと


おかえりのキス





忠義「よぉし！今日はいっぱい遊ぶでー！」


忠明「やったやった！」


実優「ぱぱー！だっこ！」








やっぱり、元気なパパが1番。

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