∞６１ ページ16
忠義「ごめん…」
A「寝室まで行けそう？」
忠義「おん…」
ほんとに痛そうで
お腹押さえてなんとか立ち上がる忠義
忠義より一回り以上小さい私が
支えになるかはわからないけど
そっと忠義の腕を肩に回した
忠義「つぶれへん…？」
A「大丈夫」
今は自分の心配してほしいのに
こういう時も私のことばかり心配してくれる忠義
なんとかベッドにたどり着いて
ゆっくりと座らせる
A「着替えれそう？」
忠義「おん…」
A「スーツ脱いでて？部屋着持ってくるから」
忠義「ごめんな…」
部屋着を持って寝室に戻ると
スーツはきちんと畳んでベッドの上に置いてあった
A「はい、部屋着」
忠義「ありがとぉ…」
A「いつから痛かったの？」
忠義「お昼すぎから…」
A「ごめん…お弁当かな…」
忠義「それはちゃうよ。絶対ちゃう」
A「それか朝かも」
忠義「でもみんな元気やろ…？」
A「そうだけど…」
忠義「せやったらちゃう。Aのせいちゃうよ」
ワイシャツのボタンを外すのを手伝って
忠義が部屋着に着替え終わった時
忠明と実優が入ってきた
実優「まま、これであってる？」
A「うん、ありがとう」
忠明「ぱぱ…」
忠義「ごめんなぁ、心配かけて」
A「パパは大丈夫よ。下で待てる？」
実優「うん。たーくん、行こ」
また泣きそうな忠明の手を引いて
実優が寝室を出た
A「とりあえず飲んでおいて」
忠義「おん。ありがとう」
A「たぶん、疲れてるのよ。今日はゆっくり休んで。ね？」
忠義「ごめんな…」
A「ううん。いつもありがとう」
忠義「A…」
A「なんで忠義まで泣きそうなの」ｸｽｸｽ
忠義「ん〜…」
A「お昼からなんにも食べてない？」
忠義「おん」
A「じゃあお粥作ってくるね」
寝室を出ようとすると
忠義が手を握って引き止めた
A「ん？」
忠義「……ただいまのちゅーしてへん」
A「……元気なの？元気じゃないの？」ｸｽｸｽ
忠義「でもこれなきゃもっとあかん…」
A「まったく…」
ベッド脇にしゃがんで
少し滲む汗を拭って、そっとキスを一つ
A「おかえり」
忠義「……ただいま」
腹痛に顔を歪ませながらも
嬉しそうに少しだけ顔をほころばせた
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みきりん(プロフ) - ちいさん» ありがとうございます！受験勉強でメンタルやられた時に戻ってきてました(笑)今まで書きだめでたものを公開しました。もう少しで受験も終わるので、また定期的に更新できるまで、頑張ります！ (2018年1月30日 0時) (
レス) id: 6258d2f998 (このIDを非表示/違反報告)
ちい(プロフ) - お久しぶりです。受験頑張って下さい。めっちゃ続きも気になります笑笑 (2018年1月29日 16時) (レス) id: ece8a2cdde (このIDを非表示/違反報告)
たぁらぶ - ほんと楽しみにいつも最新まってます！頑張ってください！ (2017年7月27日 21時) (レス) id: fd4532d72b (このIDを非表示/違反報告)
∞たちエイト∞ - みきりんさん» 受験頑張ってください！！応援してます！！ (2017年4月3日 16時) (レス) id: 9c8954c406 (このIDを非表示/違反報告)
裕彩 - みきりんさんも受験生なんですね！私も受験生なので一緒に頑張りましょうね(笑) 勉強の間に癒しとして読ませてもらいます＊ (2017年3月31日 22時) (レス) id: 91c84f384e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みきりん
| 作成日時：2017年2月25日 7時
