惚れたら負け☆Final【緑】２

∞６０ ページ15

その日もいつも通り


やることを済ませ、お店で料理を振舞って


子どもたちを迎えに行って、夜ご飯の準備





忠明「ままっ！きょうかれー？」


A「そうよ」


忠明「わーいわーい！やったー！」


実優「かれーだぁ！」




忠明と実優もカレーが大好き


夜ご飯がカレーの日は量が半端じゃない



ほとんどは忠義だけど笑





忠明「ええにおいやぁ」


実優「ぱぱまだかなぁ」


A「よし。じゃあパパが帰ってきたらすぐご飯だからテーブル片付けて拭いて」


忠明「わかった！実優、お片付けしよ」


実優「うん！」




お絵かき道具をそれぞれのしまって


2人でテーブルを拭く姿は、なんとも可愛い



双子なだけあって息もぴったり




あとはカレーを盛るだけのところまで準備し終わると


ちょうど忠義の帰宅を知らせる玄関の鍵の音





ｶﾞﾁｬ…





忠明「……ぱぱだ！」


実優「帰ってきた！」




パパおかえりー！って言いながら


2人は玄関に走っていく




この時間が好き



忠明と実優の嬉しそうな顔


そして、なんといっても忠義が帰ってくる





実優「まま！まま！」




でも今日は違った






A「実優？」


実優「まま！ぱぱが！」


A「パパ？」


実優「来て！」ｸﾞｲｸﾞｲ




実優に手を引っ張られて玄関に行くと


明らかに様子が変な忠義



玄関に座り込んで動かない忠義


忠明はその隣に立って、忠義に声をかけてた





忠明「ぱぱ…？」


A「どうしたの？」


実優「ぱぱね、かえってきたらどさってすわってうごかないの」


忠明「ぱぱ……」ｸﾞｽﾞｯ


A「忠明泣かないの。忠義どうした？」





忠明をそっと抱きしめながら


忠義に声をかける




忠義「A……」



その声はいつもの元気な声じゃなくて


なにかを堪えている、そんな声




A「忠義？大丈夫？」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ


忠義「っ……」




そっと頭を撫でる




忠義「めっちゃ腹痛い……」


A「お腹？」


忠義「おん……っ」




ただの腹痛じゃなさそうだった





A「実優、お腹痛いの直るお薬わかる？」


実優「うん！取ってくる！」


A「忠明。大丈夫だから泣かないの。パパのためにお水とタオル持ってこれる？」


忠明「ん」ｺｸﾝ





ﾍﾟﾀﾍﾟﾀと忠明と実優がリビングへ行って


私はもう1度忠義の頭を撫でた

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