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＿＿…
「雄英の、寮……」
「ええ、と言っても相澤さんのいる職員寮ですけどね。すみません。エリさんが先にもう行っています。Aくんはこの前のこともありますし別日にひっそりと移動の方がいいと思いまして」
文化祭から少し日が経ち11月の終わり
慣れ親しんだ自室と言ってもいいだろう病室でお昼を食べてる時に温田から伝えられた内容に
「……そう、ですか…」
そうとだけ口にすると持っていた蓮華をそっと器に戻す
「Aくんにはこれからの為にも勉強を少しずつ始められたらと相澤さんと話してたんです。Aくん地頭はいいので遅れている分もすぐカバーできますよ」
寮に入った時の勉強のバックアップや保護体制、Aは保護監督してくれる身内と呼ばれる人はもういない、未成年であり敵被害者ということもありきっと1人自由にさせておくことはできないのだろう
まぁ、1人社会に放り出されてもAはどうすればいいか分からなかっただろう
地頭が良いと言ってもらえても社会の常識には疎い
何が正しくて何がダメなのか今のAに見極める術はない
目の前で優しく手を差し伸べてくれる人が本当に優しい人か
その区別ができるようになりたいと望んでいても
1人では何も出来ない
「…よかった……」
「Aくん、今何か言いました？」
温田に聞こえないくらいの呟きは無意識に漏れた本音だった
これから先を考えてこなかったわけではない
いつかこの病院を出ていかなければならない日がくることは
保護されてここにいる間に
Aはここが安心できる安全な場所だと認識していた
あの廃病院の一室のように心穏やかにいられる場所だと
あそこと違うのは、ここにいてくれる人達も自分に危害を加える人達ではないと思えたことだ
ここを出ると言われたことで
信頼をおける居場所と人を得られていた事実を実感した
1人野に放たれるようにどこか施設に入れられるわけじゃないことにほっとした
エリのおまけだとしても、Aにとって轟はもちろんのこと相澤や通形はAに危害を加える側の人間でないことは理解している
その彼らが所属している雄英高校、そしてヒーローというものはAの味方であると思っていいのだと思い始めていた(そこにいる人間全員を無条件で信じろというのはハードルがまだ高すぎる)
「あ､……」
「？どうかしましたか……？」
そこまで考えてAは気がついた
この目の前の優しい人とは、どうなるのだろうと
．
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みけいぬこ(プロフ) - 結華さん» コメントありがとうございます！こちらは男主人公として少し甘い感じで進めて行こうと思っています！（すっっごいBLにはならないと思うのですがカップリングとしては轟落ちです）優しいコメント嬉しいです。更新頑張っていきます！ (2022年9月12日 17時) (
レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
結華 - ほんとに、、本当に好きです…！！これから轟くんと主人公がどうなっていくのか楽しみです！！！ (2022年9月12日 11時) (レス) @page50 id: e2320a25d7 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - 華さん» コメント＆見ていてくださってありがとうございます！！！！嬉しい！その言葉でお疲れも吹っ飛びます( ˃ ᵕ ˂ )これからも楽しんでいただけるよう聞いていきますね！ (2022年9月6日 23時) (レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - 更新お疲れ様です‼︎作者様の作品全部大大大好きで毎日見てます‼︎👀これからも頑張ってください！！！！ (2022年9月6日 19時) (レス) id: d1e7a9b3ce (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - せつなさん» コメントありがとうございます！読んでいただけてるの凄く嬉しいです！！疲れも飛んできますね( ᵒ̴̶̷̤ ᵒ̴̶̷̤ )✧*。完結まで書ききりたいと思います！ (2022年9月5日 23時) (レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2022年8月18日 11時
