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死を望んで目が覚めて
生まれ変わったように世界が変わった
最近自分の周りをにいてくれる人はみんなあたたかく優しい
全てを話してそれでもなお味方でいてくれる
守ると言ってくれる
それがくすぐったくていいのかな、と思ってしまう
＿＿Aァ
＿＿ミュオ、仕事だ
「っ……」
思ったと同時に脳裏を過ぎる恐怖の声
膝を抱える腕に思わず力が入る
本当にそう簡単に恐怖は消えてくれない
こうふとした時に甦る恐怖は何よりも大きくすぐ覆いかぶさってくる
あたたかいものを全て飲み込み、体の芯を凍らせていく
ガサッ…
ビクッ
「Aさん、見つけた」
「……」
頭上から聞こえた幼い声に恐る恐る顔を上げる
今何をしていたんだっけ
ここは、どこだっけ
恐怖に染った視線を上に向ける
そこにはポニーテールにした白銀を揺らす少女と
「はははっAくん隠れるの上手だね！でも大丈夫！僕たちが来たからもう安心して！」
「っは……」
快活に笑い声を上げ優しく微笑んで手を伸ばす通形に詰めていた息を吐き出す。それでここが病院の敷地内で今はかくれんぼをしてるだけだと思い出す
「Aさん、大丈夫…？」
心配そうにこちらを見下ろしてくるエリ。その下がった眉が申し訳なくて思わず眉間にぐっと力が入る。きっと今自分は同じ顔をしているのだろう
「…だい、じょうぶ…」
そうなんとか言葉を返して恐る恐る通形の差し出されてる手に己の手を伸ばす。白い包帯が袖から見えてAはそこから思い出される過去にまた意識がもってかれそうになる
「！」
「大丈夫！」
だがそれも力強く手を握り返されその勢いのまま立ち上がらされて霧散していく
通形の力強い声と薄水色の綺麗な瞳が真っ直ぐAを射抜く
「もう見つけたから、平気なんだよねっ！」
それはかくれんぼの事か、A自身の事か
それでもAにとって安心出来るものに変わりなくて
「ねっ！」
「……はい」
力強い笑みに救われる
心が落ち着く
さっきまで通形の声を聞いて他の人を思い浮かべていたのに
都合がいいなと少し自分を嗤う
「(本当にヒーローなんだな……)」
でも、またヒーローを感じられることに喜びも感じる
身近にヒーローがいてくれる事がこんなにも安心するなんて
「……ありがとう、ございます」
「ん？どういたしまして！」
笑顔を向けられる
返したいと思う
ひくりと口角が痙攣しただけだった
．
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みけいぬこ(プロフ) - 結華さん» コメントありがとうございます！こちらは男主人公として少し甘い感じで進めて行こうと思っています！（すっっごいBLにはならないと思うのですがカップリングとしては轟落ちです）優しいコメント嬉しいです。更新頑張っていきます！ (2022年9月12日 17時) (
レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
結華 - ほんとに、、本当に好きです…！！これから轟くんと主人公がどうなっていくのか楽しみです！！！ (2022年9月12日 11時) (レス) @page50 id: e2320a25d7 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - 華さん» コメント＆見ていてくださってありがとうございます！！！！嬉しい！その言葉でお疲れも吹っ飛びます( ˃ ᵕ ˂ )これからも楽しんでいただけるよう聞いていきますね！ (2022年9月6日 23時) (レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - 更新お疲れ様です‼︎作者様の作品全部大大大好きで毎日見てます‼︎👀これからも頑張ってください！！！！ (2022年9月6日 19時) (レス) id: d1e7a9b3ce (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - せつなさん» コメントありがとうございます！読んでいただけてるの凄く嬉しいです！！疲れも飛んできますね( ᵒ̴̶̷̤ ᵒ̴̶̷̤ )✧*。完結まで書ききりたいと思います！ (2022年9月5日 23時) (レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2022年8月18日 11時
