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迷惑かけた
轟の手を煩わせた
「(とか、思ってんだろうな…A)」
終始俯き、ずっと変わらないその青白い横顔を見つめながら轟はそう思った
轟視点、拘本Aという人間は恐ろしいくらいに自己否定が強い
これは育った環境がそうならざるをえないものだから仕方がない事なのだが、轟のもつAの評価とAの持つ自分自身の評価の落差がひどくもどかしいと感じる
俯き背を丸め怯えて歩く姿
「(隠す必要なんてねぇ、お前は前を向いて堂々と歩いていいんだ)」
こちらを気にして言いたい事を全て飲み込んでしまうことも
不要な非をその身に請け負って恐怖を押し殺して謝ることも
「あのっ…轟……ごめっ…」
「何に対して謝ってんだ？」
自分と轟を綺麗汚いで区別してしまうことも
全部が全部もったいない
「個性使っちまったことか？爆豪怒らせたことか？」
「っ……」
「それもあるけど、お前は俺や温田先生や相澤先生に迷惑かけたって思って自分なんかの為にって…そう思ってんだろ」
「！」
轟の言葉にようやくAは顔を上げる
その瞳は驚きに見開かれており、なんで……と言葉に出さなくても聞こえてくるようだった
それに轟は口元を緩める
ようやく見えたブルーサファイアはやはり綺麗だと頭の隅で思う
「いいんだ、迷惑かけてくれて。お前は周りの人間がどういう奴なのかそれをこれから学ぶんだ。今は怖くて当たり前。さっきのは俺達が離れたのが悪かった」
「そうですよ、少しの間でも状況は移ろうものです。そこの配慮が足りませんでした。誰でも知らない人と目が合ったらAくんは怖いですよね」
「まぁ目が合ったのが爆豪以外だったら愛想笑いの一つでも浮かべてもう少し状況は違っただろうが…すまんな。あいつはあれでも誰かを救うヒーローの一人なんだ。悪い奴じゃないんだよ。それより…」
相澤はそう言うとゆっくり歩み寄りAの前にしゃがむ。少しピクリと肩が揺れたが、それ以上の素振りは見られないので相澤はそっと手を伸ばしAの目元に触れる
「個性使ったそうだな。目は痛むか？」
「！ごめっ…なさ、俺…」
「謝らなくていい、痛みはないか？目はちゃんと見えてるか？」
「ぁ……」
また謝ろうとするAに相澤は優しくそう問いかける
Aの体調が心配だと、ただそれだけを伝える
それに気づいたAは数度視線を左右に動かしてからゆっくり相澤を再度見つめると
「今は、平気…です」
弱々しくそう、呟いた
．
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みけいぬこ(プロフ) - 結華さん» コメントありがとうございます！こちらは男主人公として少し甘い感じで進めて行こうと思っています！（すっっごいBLにはならないと思うのですがカップリングとしては轟落ちです）優しいコメント嬉しいです。更新頑張っていきます！ (2022年9月12日 17時) (
レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
結華 - ほんとに、、本当に好きです…！！これから轟くんと主人公がどうなっていくのか楽しみです！！！ (2022年9月12日 11時) (レス) @page50 id: e2320a25d7 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - 華さん» コメント＆見ていてくださってありがとうございます！！！！嬉しい！その言葉でお疲れも吹っ飛びます( ˃ ᵕ ˂ )これからも楽しんでいただけるよう聞いていきますね！ (2022年9月6日 23時) (レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - 更新お疲れ様です‼︎作者様の作品全部大大大好きで毎日見てます‼︎👀これからも頑張ってください！！！！ (2022年9月6日 19時) (レス) id: d1e7a9b3ce (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - せつなさん» コメントありがとうございます！読んでいただけてるの凄く嬉しいです！！疲れも飛んできますね( ᵒ̴̶̷̤ ᵒ̴̶̷̤ )✧*。完結まで書ききりたいと思います！ (2022年9月5日 23時) (レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2022年8月18日 11時
