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「すごいな…めちゃくちゃだ…」
小さな台風が過ぎたようだと感じ、どこから突っ込むべきか小さくなっていく背中をぼんやり眺めた
まずはござるは敬語ではないことを教えるべきだろうか
ありがとうございまするも違う
武士のような口調なのに敬礼は作法が違う、きっと彼女なりに敬意を示したかったのだろうが敬礼は基本右手だ。本職の人にそれをしたら不敬に当たることは教えた方がいいだろう
そして、
「僕、兄さんじゃなくて春市なんだけどな」
まだ日も浅くて間違えられることは予想していたので仕方ないとしてよく見れば分かるものなのに気づく気配もなかったなとぼんやり眺めていると角からAが探している結城と亮介が並んで出てきた
「あ！てっちゃんいた！…って亮ちゃん見つけてきてくれたんだ！ありがとうござまる！」
「は？見つけてきたって何？後ござまるってどういう心境で言ってるの？」
「あれ？さっきあっちでてっちゃんのこと聞いて…心境は…会えて嬉しい！」
「俺も嬉しいぞ。何か俺に用があったのか？」
「あ！そう！お母さんが帰り家寄ってってさ！おそでわけしたいものがあるって」
「お裾分け、な？A本当に最近バカが目立つからその口縫い付けちゃおうか？ん？」
「？！、ひょ、ひょんひゃ…！」
「分かった、小湊Aの顔が潰れる」
「潰してるんだよ？この前引っ張ったら哲もうやめろって言ったじゃん。引っ張ってないからいいよね？」
「ほれじゃふまくひゃべれないよ」
「大丈夫、いつもよりは普通に聞こえるから」
「ほっか！ならひいか！」
「(いいんだ…)」
盗み聞きしたいわけじゃないが前で繰り広げられる会話は自然と春市の耳に入ってきて。そのまま並んでグラウンドに向かっていく背を見送りながら兄がなかなかに楽しそうだったなと感じた。
そんなに周りに関心がなくて野球以外は涼しい顔をして眺めて時にまとわりついてくる人には辛辣な言葉を浴びせ口撃をする(表面上は穏便)兄が相手を気にかけ(傍目にはいじめてるようにも見えるのだが春市の目にはそう見える)、興味をもって接している
兄弟とはいえ空白の2年の間に築き上げられた何かがあるのだと率直に感じた
「片岡Aさん、面白そうな人だな」
俄然弟である自分も興味がわかないわけがなくて、兄が訂正しないようだから、今度兄と話してる間に割って入って驚かせようと、その時の驚いた様子を想像して一人肩を震わせながらゆっくり歩き出した
楽しくなりそうだと未来に更に期待が高まった
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みけいぬこ(プロフ) - まうふちさん» コメントありがとうございます！3年生と沢山絡ませて青春していきたいと思います！ (9月12日 16時) (
レス) id: cde2af9807 (このIDを非表示/違反報告)
まうふち(プロフ) - 夢主ちゃんめっちゃ可愛いですし面白いです！お気に入りさせていただきました！更新楽しみにしてます！ (9月10日 5時) (レス) @page14 id: d0a3c1950d (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - あやかさん» あやか様コメントありがとうございます！何度も読んでいただけて嬉しいです！こちらは平穏に青春していきたいと思います(*ˊ˘ˋ*)またぜひ読みに来てくださいませ (6月21日 9時) (レス) id: cde2af9807 (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - 初めまして！全ての作品何度も読み返すほどみけいぬこさんの作品が大好きです！大っ好きなダイヤのAの作品が始まっていて、思わずコメントしてしまいました！みけいぬこさんのペースで頑張ってください！気長に待ってます！ (6月20日 18時) (レス) @page8 id: cac696b1d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2023年6月10日 3時
