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青道高校に入学して念願の野球部での練習が始まってしばらく、寮生活は後輩思いの見た目に反して優しい先輩のおかげで中々に快適に過ごせていてどこに目を向けても野球三昧な事に小湊春市は人知れず喜びを噛みしめていた。同学年の部員が中学の全部員数くらいにいる事にさすが強豪校、レギュラーの奪い合いが容易に想像できて俄然やる気が出るなと思ったのは記憶に新しい
「(まずは、信頼関係を築いていかなきゃ…)」
自称人見知りな面ももつ身としてはこのファーストコンタクトが中々に難しい。既に闘争心を剥き出しにしてる人もいるし春だ新学期新1年生だと浮かれ気分が抜けてない人もいてどういう言葉をかければいいのかと無駄に思案してしまう
「亮ちゃーん！おはよー！！！」
朝食前に軽くランニングでもしようと自室を出て歩いていると背後から大きな声が聞こえてきた
その耳馴染みのある名前に母を思い出しまだ離れて数日しか経ってないのに懐かしさを感じた。春市自身はその名で呼ぶことはないがまたここでも聞けるのかと少し嬉しく思い、と同時に一体誰が呼んでるのだろうと少し気になった
そうして、今その名に当てはまる人物はいないはずなのにと思ったらがばりと背中に何かが抱きついた
「！？」
「亮ちゃんっおはよー！てっちゃんみてない？」
転ぶほどではないが予想外の衝撃に数歩前のめって腹筋を使い耐える
直ぐに離れた衝撃に春市が振り返れば長い髪を纏め首を左右に振るものだからふわりふわりと揺らす小柄な少女が1人
言いたくは無いが、小柄の部類に入る自分よりさらに低い背丈のその人は話すことこそなかったが存在は認識していた
「(片岡Aさん…)」
「てっちゃんもう更衣室出たよーって透ちゃんに言われて走ってきたんだけどみてない？」
「え、と…哲先輩？」
透ちゃんとは誰だろうと気にはなるが目下は話の中心であろうてっちゃんと言う人物
周りの呼ぶ声を聞いてはいるからそれが3年でキャプテンである結城哲也だろうと推測できるからそう呟けば、何故か目の前のAはハッとしたように目を見開いて慌てて口元を両手で抑えた
「あ、えっと…てっちゃん先輩！あ、そだ亮ちゃん先輩はみてな、見てませんでしょうか？！」
「え、あ…そうだね…ていうか僕」
「じゃあもうグラウンドかな？分かったありがとうございまする！いってくるでござる！」
武士のような口調で左手で敬礼して勢いよく駆け出してしまったAに春市の声は届いていない
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みけいぬこ(プロフ) - まうふちさん» コメントありがとうございます！3年生と沢山絡ませて青春していきたいと思います！ (9月12日 16時) (
レス) id: cde2af9807 (このIDを非表示/違反報告)
まうふち(プロフ) - 夢主ちゃんめっちゃ可愛いですし面白いです！お気に入りさせていただきました！更新楽しみにしてます！ (9月10日 5時) (レス) @page14 id: d0a3c1950d (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - あやかさん» あやか様コメントありがとうございます！何度も読んでいただけて嬉しいです！こちらは平穏に青春していきたいと思います(*ˊ˘ˋ*)またぜひ読みに来てくださいませ (6月21日 9時) (レス) id: cde2af9807 (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - 初めまして！全ての作品何度も読み返すほどみけいぬこさんの作品が大好きです！大っ好きなダイヤのAの作品が始まっていて、思わずコメントしてしまいました！みけいぬこさんのペースで頑張ってください！気長に待ってます！ (6月20日 18時) (レス) @page8 id: cac696b1d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2023年6月10日 3時
