Der dunkelheit opfer ページ41
＜次は君だ＿＿＿＿＞
まだ見ぬ犯罪者への警鐘
平和の象徴の折れない姿
そんな壮絶な戦いが繰り広げられた神野の悪夢の翌日
日常を過ごす人がいる傍ら多くの命が失われ多くの平和が打ち砕かれた
「捕えた脳無はこれまでと同様人間的な反応がなく、新たな情報は得られそうにありません」
「保管されていたという倉庫は消し飛ばされており彼らの製造方法についても追って調査を進めるしかありません」
現状上がっている情報を元に話を進める
今回の現場に関して言えば、損壊が酷く何か新たな手がかりになるものは見つけられていなかった
資料を見る限り、倉庫に関してはフェイクの線も十分追える。生体実験を行えるような場所ではなかったと思えるからだ
「大元は捕らえたものの死柄木をはじめとした実行犯らは丸々取り逃した…一部情報では脳無が住宅街に逃げ出したというのもあった」
「とびきり甘く採点したとして…痛み分けといったところか」
「馬鹿野郎…平和の象徴と引き換えだぞ」
平和の象徴というものは日本のみならず世界にとっても大きい存在であった
その弱体化が世間に晒され"絶対に倒れない"存在がいなくなった今、国民にとっても敵にとっても大きな影響が出ることは必須
死柄木という存在がたたの敵でないことが証明された。日を追う事に回りくどく世間への影響を見据えたものになっている。考え成長し、力をつけていく都合よく勢力拡大していくことに恐れを抱かざるを得ない
「脳無に関してもどうやって作っている…あの規模を生み出すには場所も時間もかかるはずだ…どうやって……」
「個性の複数持ち…個性を与えるのにはやはり何かしらの個性が関係してるんじゃ」
「……気にすべきは死柄木だけではない、ということか」
＿＿…
「オールマイト！！」
懐かしの海岸を今1番会いたかった人の元めがけて走る緑谷
「遅いよもう…」
「オール…「テキサスSMAAAAASH!!!」
「！？」
駆け寄った途端軽い右フックをくらいその場に倒れ込む
「君ってやつは本当に言われたことを守らない！」
神野の悪夢を終えた翌日の夜、呼ばれた緑谷はトゥルーフォームで身体中包帯だらけ、立つのがやっとなのではと思わせるボロボロのオールマイトを見上げていた
わずかに痛む頬を押さえて
「全て無に帰るところだったんだぞ。全く誰に似たのやら…」
．
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2022年3月7日 15時
