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瀬呂が話しかけてきてびっくりした。怯えた態度をとってしまったことに罪悪感と、今普通に会話ができているだろうかという不安で二重に心臓がバクバクと鼓動を続ける
峰田も傍に来て何やら2人で話をしているが理解はできなかった
“個性をどう扱えばいいだろうか“
そんな当たり前な事を聞いてもいいものだろうか
皆は自分の個性をどう制御してるのだろうか
聞いてみたいけど、常識的なことで今更なんでそんなこと聞いてくるのかと思われないだろうか
「(緑谷は無個性で個性を譲り受けたイレギュラーな人だから、聞いてもいいかなって思ったんだけど…)」
ちらりと瀬呂を見るとどこか不思議そうな顔をしている(ように見える)
「つーか、聞きたいこと直接聞くより個性使った方が早いんじゃねぇのか？Aはさ」
「バッ…！！峰田お前なぁ…！」
「…」
自分の個性を使うことなんて息を吸うようなものだ
誰かを意図的に傷つけるために使ったこともないのだろう
だから、峰田は悪気はないのだろう
少し前の自分なら一々尋ねなくてもそうしていただろう
「…そう、かもね。ごめん…気にしないで」
「ちょ、…A！…あー！もうお前がモテねぇのそういうとこだぞ！峰田」
「な、なんだよぉ瀬呂！それとは関係ねェだろ！オイラ傷つくぞ」
そんな声を背にAはそそくさと教室を逃げるように後にする。どうした？と言いたげな周りの視線が痛くてそれから逃れたくて駆け足でどこまでも続くような廊下を進む
Aの世界から音の一切が消える
無意識に全てを拒絶する
風を切るような音も
廊下を擦る靴の音も
誰かの呼吸音も何もかも
聞こえない、聞かない
「(知られたくない、事だったはずなんだ…オールマイトから個性を譲り受けたなんて…これは僕が勝手に聞いた事、隠してた秘密だ)」
何で忘れていたんだろう
勝手に親近感を感じて酷いことを聞くところだった
オールマイトと緑谷だけのその秘密を敵だった僕が知ってることを彼が知ったら
あの優しい目はどう変わるだろうか
恐怖し警戒にその色を変えるだろう
当たり前に個性を使うこと
救うために使いたいと思っていた
だけど、
「(…使えないよ。相澤先生…僕、)」
峰田の何気ない言葉が刃のように痛かった
己の個性は他者の意志に反して行使できるもの
敵向けの個性だ
どうやって救いの為に使えばいいのか
頼る相手も見つけられない
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みけいぬこ(プロフ) - ryupu861さん» コメントありがとうございます！続編は書こうと思ってましてようやくとなりました✦ฺまたお来ていただいてありがとうございます！更新頑張っていきますね！ (2023年4月4日 7時) (
レス) id: a23455ed84 (このIDを非表示/違反報告)
ryupu861(プロフ) - 初めまして！何ヶ月か前に読んでいて、続編が出ていてびっくりです！これからも楽しみにしています！ (2023年4月3日 23時) (レス) @page42 id: 951cdc533b (このIDを非表示/違反報告)
縷々(プロフ) - みけいぬこさん» わっ、わっ、レスありがとうございます✨恐れ多いだなんて！！もっと自信を持ってください！！みけいぬこさんの文才には到底敵いませんが、仲良くしていただけると幸です！！ (2023年3月30日 18時) (レス) id: a8b0369670 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - 縷々さん» そして！！小説書かれていたのですね！しかも…私のようななんて…嬉し恥ずかし恐れ多い！でも嬉しいです✧︎共に楽しんでいきましょう！！ (2023年3月30日 12時) (レス) id: a23455ed84 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - 縷々さん» コメントありがとうございます！そして友人申請気づかず申し訳ありませんっ！普段あまりないので💦仲良くしてくださいませ！深夜に発狂笑考えが纏まらず原作がハラハラ展開すぎてどうしようかと思ってました！普通の人生、波乱気味ですが歩ませていこうと思います！ (2023年3月30日 12時) (レス) id: a23455ed84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2023年3月17日 12時
