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「スー……」
「お、なんか顔色良くなったかも！ベタベタなくなって寝やすくなったかな？」
「だといいな」
静かな室内にAの寝息が心地よく響く
こんな風に穏やかな寝顔を見ることが出来るなんて少し前は想像もしてなかったと緑谷は思う
「(嫌われてると思ってたもんなー…最初の頃)」
初日の日に無視されたと思い、それ以降も会話らしい会話なんてできなくて
合宿では上半身裸でにじり寄るという変態紛いな事をしてその後は怒らせてしまった
短いようで長くて、中々に濃厚な日々だったと改めて思う
「(そういえば、)轟くん達は補講どういうことしてるの…その傷だらけだし」
「あ、それも俺も思った。Aも気失って帰ってくるしそんなスパルタなのか」
「いや、そもそも俺らとAは別だったから」
「「え」」
Aが寝てるのをいい事に自然な流れでそのまま各自椅子やベッドの淵に腰掛けリラックスモードになり話し出す。クラス屈指のイケメン、クラストップの実力の轟が頬に絆創膏なんてこさえて帰ってくるのだから気になるのは補講の内容だ。しかし、轟から伝えられた別という言葉に驚かざるを得ない
「ま…まぁAは仮免試験で落ちたわけじゃないし別になるのも、自然と言えば自然か」
「そうだな。だから俺からしてもAは何やらされて気失う事になったのかは気になる所だ」
「……個性訓練、かな」
「って言うと…心読み？だっけかAの個性って」
「のはず、つーか俺らってこう改めて考えるとAの事よく知らねぇな」
轟の言葉に、緑谷と尾白はぐぅのねも出せず肯定の頷きを返すだけ
心読みの個性で早さに関することは身体能力だということ
個性を使いすぎると恐らく脳やその付近に痛みが生じ目眩や吐き気を催すだろうと言うこと
個性はオンオフができるがオフの時は一切の音を遮断し読唇術で会話を理解しているだろうということ
どれも人伝に聞いて確証のないままそうだろうと思っているだけに過ぎなかった
「……A君のこのヘッドホン、きっとサポートアイテムなんだろうね」
「あぁ、これのおかげで普通に会話できてるって事だろうな」
「……うまく、制御できてないの、かな」
それがどれ程もどかしく苦しいものか緑谷にはよく分かる。身体が力に追いついてない
自分の思いに反して力が暴走してしまう
その恐ろしさも悔しさもよく分かる
「……戦ってるんだね、Aくん」
何か、力になれないだろうか
その緑谷の呟きは轟と尾白も同じ気持ちだった
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みけいぬこ(プロフ) - ryupu861さん» コメントありがとうございます！続編は書こうと思ってましてようやくとなりました✦ฺまたお来ていただいてありがとうございます！更新頑張っていきますね！ (2023年4月4日 7時) (
レス) id: a23455ed84 (このIDを非表示/違反報告)
ryupu861(プロフ) - 初めまして！何ヶ月か前に読んでいて、続編が出ていてびっくりです！これからも楽しみにしています！ (2023年4月3日 23時) (レス) @page42 id: 951cdc533b (このIDを非表示/違反報告)
縷々(プロフ) - みけいぬこさん» わっ、わっ、レスありがとうございます✨恐れ多いだなんて！！もっと自信を持ってください！！みけいぬこさんの文才には到底敵いませんが、仲良くしていただけると幸です！！ (2023年3月30日 18時) (レス) id: a8b0369670 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - 縷々さん» そして！！小説書かれていたのですね！しかも…私のようななんて…嬉し恥ずかし恐れ多い！でも嬉しいです✧︎共に楽しんでいきましょう！！ (2023年3月30日 12時) (レス) id: a23455ed84 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - 縷々さん» コメントありがとうございます！そして友人申請気づかず申し訳ありませんっ！普段あまりないので💦仲良くしてくださいませ！深夜に発狂笑考えが纏まらず原作がハラハラ展開すぎてどうしようかと思ってました！普通の人生、波乱気味ですが歩ませていこうと思います！ (2023年3月30日 12時) (レス) id: a23455ed84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2023年3月17日 12時
