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「(また痩せたな、あいつ)」
階段を上がりながら考えるのは緑谷に言われたクラスメイトのこと
青白い顔で華奢な身体付きで怯えた様子で担任の相澤に縋り付くAの姿
元気そう、といえば自分の意思で立って歩いていたのだからそうとも言える。けれど野生の獣のような殺気を纏ったような鋭い視線も誰も寄せつけないという恐怖と虚勢に塗れた空気もなりを潜めていて、強いと思ったそいつはそこら辺にいるモブのように怯えた小動物のようだった
そうさせてしまったのは誰だろうか
あいつを執拗に弄び卑劣に使い回したクソマフィア共か
その力を欲して悪戯に懐柔しようとした敵連合か
詳細も知らずに仲間だと無遠慮に近づこうとした自分たちか
今日までのどこかにあいつの心を優先して何かしらしてやった事はあっただろうか
「…めんどくせぇ」
嫌だったら嫌だと言えばいい
周りなんて気にせずてめぇのやりたいと思うことに集中すればいい
変に周りに気をつかって誰かの痛みも背負おうとするから自分が潰れる羽目になる
両者に挟まれて身動きが取れなくなる
「…お人好しすぎんだろ。バカか」
邪魔なら徹底的に避けて傷つけて消すなりすればよかったんだ
死なせたくない、傷つけたくないから近寄るななんて甘い事言って遠ざけようとしててめぇがあんなになるまで傷ついて胸糞悪くて仕方がなかった
あのくそ変態のように完全悪であってくれた方がなんの躊躇もなくぶっ潰して終われたのに、と
今はただあの弱々しい怯えた姿にイライラが募るばかりだった
正体を突き止めるためとはいえ散々にAを追い詰めた自覚もある
助けるためとは名ばかりに一生消えない痕を残したのも事実だった
＿＿暴言改めよ？言葉って大事よ
仮免試験を終えて、癪だが上鳴に言われた言葉を思い出す
自分はあいつに今までどんな言葉をかけてきただろう
言葉が大事ならそれを受け取る側は何をどう受けとってきただろう
「…」
自分ではあいつの心の恐怖を溶かす力はないだろう
怯えさせ固まらせてしまうだろう
だけど、と爆豪は思う
同じ思いを向け続けていた真っ直ぐな奴の言葉なら届くのではないかと
自分もいつの間にか心を許してしまってる切島鋭児郎という漢のその熱さに
Aのガチガチに氷固まった心を溶かす力があるのではないかと
「…どうにかして会わせねぇと始まンねぇか」
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みけいぬこ(プロフ) - ryupu861さん» コメントありがとうございます！続編は書こうと思ってましてようやくとなりました✦ฺまたお来ていただいてありがとうございます！更新頑張っていきますね！ (2023年4月4日 7時) (
レス) id: a23455ed84 (このIDを非表示/違反報告)
ryupu861(プロフ) - 初めまして！何ヶ月か前に読んでいて、続編が出ていてびっくりです！これからも楽しみにしています！ (2023年4月3日 23時) (レス) @page42 id: 951cdc533b (このIDを非表示/違反報告)
縷々(プロフ) - みけいぬこさん» わっ、わっ、レスありがとうございます✨恐れ多いだなんて！！もっと自信を持ってください！！みけいぬこさんの文才には到底敵いませんが、仲良くしていただけると幸です！！ (2023年3月30日 18時) (レス) id: a8b0369670 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - 縷々さん» そして！！小説書かれていたのですね！しかも…私のようななんて…嬉し恥ずかし恐れ多い！でも嬉しいです✧︎共に楽しんでいきましょう！！ (2023年3月30日 12時) (レス) id: a23455ed84 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - 縷々さん» コメントありがとうございます！そして友人申請気づかず申し訳ありませんっ！普段あまりないので💦仲良くしてくださいませ！深夜に発狂笑考えが纏まらず原作がハラハラ展開すぎてどうしようかと思ってました！普通の人生、波乱気味ですが歩ませていこうと思います！ (2023年3月30日 12時) (レス) id: a23455ed84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2023年3月17日 12時
