【ヒロアカ】荊棘の少年4 (ページ6)

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「……っ！！ぐっ……！！」

個性を発動させた相澤は、目の前で頭を抑え苦しみ出すシンを草陰でみやる
なんとか土の塊を避け安全な所に逃げるシンを目で追う

「(どういうことだ…シン……)」

小高い山の上に着地しふらつきながら頭を抑え苦しむ様子のシンにラグドールの話が本当なのだろうと奥歯を食いしばる

「！」

その直後、土の塊がこちらに飛んできて咄嗟に上に飛びそれを避ける。ピクシーボブに一旦土流は止めてもらったのでしばらく土の塊がとんでくるはずはないのだが、、飛んできた方向はピクシーボブのものではない。スっと平地に着地し上を見やれば、片手で頭を抑えつつもこちらをしっかり捕らえ睨みつけるシンと目が合う。投げたのはシンだろう、あの数秒でいつ土塊を握ったのかと、行動がまるっきり目で追えず驚きに背中に汗が伝う

「……説明してもらおうか、シン」

思いのほか、低い声が出たことに、驚いた

＿＿＿ああああ、つらいいいい

＿＿もうだめえええ、目が回るううう

＿＿腹減ったァ！！

＿＿＿あちぃ……！！

「ぐっ……！！つっ……！」

頭に直接話しかけられてるような生徒たちの苦しむ声に頭痛が激しさを増す。合宿が始まってから全く個性を使わず無音状態だったのもあっていきなりの大量の音にかなりやられている。ふらつく体をなんとか支え、土塊を躱し個性を解いたであろう人物を探す

なんとか声を聞き分け目的の人物をとらえた瞬間持っていた土塊を投げつける。当たるとは思っていない

こんなこと出来るのは一人しかいない、、

出てきたボサボサの小汚い男、相澤消太を

シンは睨みつけた

「……説明してもらおうか、シン」

彼は静かにそう言った。この場でしてもらいたい説明なんて一つだろう
シンは失念していた。サーチの個性のラグドール。個性を見ることが出来るのだ当然、シンのも見たのだろう。与えられた内容が土塊を避けることであったし、バレると思っていなかったから油断していた。
ラグドールは正確に己の個性を見ており、事前情報との違いに違和感を感じた。……まあ感じないはずないのだが。

それを一旦は気付かないふりをして訓練をやらせるなど……性格が悪いな、と舌打ちをこぼす。

おかげで完全に言い逃れもできないこの状況ができあがった

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