【ヒロアカ】荊棘の少年4 (ページ41)

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「…うん、間違いない。奴らの居場所掴めるかもしれない」

翌日、事情聴取の為警察に訪れていた相澤は正面の塚内の言葉にブラドと相澤は思わず顔を見合わせる

施設前で相敵したツギハギだらけの男

この男の特徴と同じ男が2週間前
聞き込み捜査中に一般市民から出たというもの

ツギハギだらけの男なんてそんな沢山いることはまれである

これを同一人物と見た時、その時の目撃場所の目星がついているとの事だった

場所も隠れ家的BARということで怪しさ満点である

裏が取れればすぐにでも突入ができる

「そして、これは相澤くんになんだけど」

「…」

そう塚内は前置きし相澤に向き直る

その真剣な様子に思わず居住まいを正す

「昨日の夜、電話で君のクラスの生徒から電話があったんだけどね」

「誰です？」

「確か、轟くんだったかな…」

「あいつ…」

咄嗟にすみません、と答えるも
この電話のおかげでずっと繋がらなかった点が線になったのだと塚内はいう

それに相澤はもしや、と目を見開く

「轟くんが見たそうなんだ、シンくんの背中に"薔薇のタトゥー"がある、とね」

「！」

轟が電話してきた経緯はこうだ

合宿中にたまたまシンの背中のタトゥーを目撃してしまった(これが2日目の朝の気まずさの原因らしい)

シンはそれをひどく見られたくない雰囲気だったようで泣いて拒絶したという

そして肝試しの日、拐われる前に爆豪がその事を問い詰めた

"どこで誰に入れられた…"

爆豪はそう質問し、シンはそれを言わなかった

「…シンくんの個性が瞬発ではないかもしれないとも話していたけど、イレイザーこれは知っているかい？」

「…ラグドールの個性で発覚しました。なんであいつら気づいたんだ……」

「これも爆豪くんが突き止めたようだよ。彼すごいね」

「……普段の挙動言動に反してかなり頭のキレる男ですよ。爆豪は」

自分ですらラグドールに言われるまで気づかなかったことを、独自で導き出していることに素直に感嘆する
その情報から轟は今回の誘拐事件は意図して狙われたものではないかと推測したようだ。そしてそれに関係するのが薔薇のタトゥーではないか、と……

そこで相澤は敵が残して言った言葉を思い出した

＿青薔薇(・・・)のマリア

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