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計画書の何も出なかった
だけど残された大量の爆薬
拠点内で人知れず全員が首を落とされ死亡してた不可解な事件
「爆破テロが実行されていればなかなかの被害だっただろう。しかしそんな計画警察も誰も感づきもしていなかった。そして誰に殺られたかも不明」
「こんだけの首切り落としてたら血塗れだろうね、目撃情報もないなんて……呪われた」
「そう考えるのが自然だ。そして、実行犯達は全員鹿山の使用人及び鹿山家の人間だ」
「7年前の呪力の根源、ね」
机に置かれていたペンをダーツのようにもち投げる
軽く投げてるように見えるのにそれはなかなかの速さで鈍い音を立てて壁に突き刺さった
そこには地図が貼られており的確に鹿山家を刺していた
「調べに行った補助監督の話だと鹿山家は2年前に倒産した鹿山ホールディングスの実家だ」
「あー大手企業の突然の倒産ってニュースになってたー。各方面から呪われて特級呪霊でも住み着いてんの?」
「……」
「え?!そういうこと!?」
呪いは人間から流れ出た負の感情やそれから生み出されるものの総称
生存競争のある企業間では対立抗争などから呪いが発生しやすくそれが呪霊となって害を及ぼすことは少なくない
しかしそれは別に特別なことではなく大なり小なり日常的に起こることである
「どんな恨みかってたんだよ、鹿山ホールディングスは7年て…」
「それだけじゃない。お前も感じてるだろう」
「そうなんだよ、びりびりと肌を刺すこの呪力ずっと目障りだとは思ってた。何まだ鹿山の生き残りがいるとか?」
「今は鹿山だけではない。あの家に踏み込む者の大半を襲ってる」
「……それさぁ、もう当初の呪いどうでもよくなってんじゃん。準1級相当…めんどくせぇ」
予想されることは人語を理解し、思考することができる呪霊
殺しを楽しんでいるか家になんらかの未練や思い入れがありそれを脅かす存在を排除しているか
どちらにしても迷惑極まりないことは確かである
「そして先日、唯一あの家に入れていたメイドが首を落とされた。女は最後にこう言った。“Aを殺して“と」
「A……ねぇ」
それが呪霊の名前かと五条はその言葉に疑問が浮かぶ
名を名乗られる程の間柄だったのだろうかと
もしくは女が名付けたのか
どちらにしてもそれは人と呪霊の距離感ではない
そして何故、その女だけが生き延びていたのか
「面倒くさそうだなぁほんとに」
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みけいぬこ(プロフ) - バナナプリンさん» コメントありがとうございます!楽しみにしていただけて嬉しいです。また読みにきていただけたら更に嬉しいです(∗ˊ꒵ˋ∗) (1月22日 7時) (レス) id: cde2af9807 (このIDを非表示/違反報告)
バナナプリン - めっちゃ好きです!!設定とか物語すごく凝っててすごいですね!!これからどうなっていくのかすごい楽しみです!!🍌🍮 (1月21日 0時) (レス) @page10 id: 2d27e83292 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みけいぬこ | 作成日時:2024年1月19日 10時