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2015.2月某日
「ちょっと〜これどういうことォ？」
「お前は報告書も読めんのか」
「読んだ上で聞いてんのよ学長！なんでこんなの7年もほっといてんだよ」
椅子に胡座をかき背もたれにこれでもかと体重をかけて仰け反る五条は薄汚い天井を仰いではぁと隠しもしない溜息を吐き出した
「ほっておいたんじゃない、祓いにあった呪術師が死んでるんだ。そう下手に向かわせられんだろ」
「どうせ行かせたの3級でしょ、7年前にぽっと現れた呪力の塊にそんな奴ら行かせるから死ぬんだよ。なんで1級クラス派遣しないんだよ、使えないね」
「行かせようとしたどこの誰かは7年前から荒れるは禅院の子供に構うわでこっちの要請に今日まで無視をしてくれてたからな。多勢で対応するしかなかったとはまぁ言わないでおくよ」
「……聞こえてんすけど」
夜蛾はサングラスでどこを見ているのか分からないが本当に何も言っていないかのようにその場にただ突っ立っているだけで、五条はまさか今聞こえた声は夜蛾の心の声もしくは呪言かと錯覚したがそんなわけはないと自問自答した
そして、この7年の事を瞬時に振り返りバツが悪そうに眉を顰める
「……別に、荒れてねぇし」
親に叱られた子供のような声に、夜蛾は五条の強がりに言及しようと思ったが言葉にはしなかった
人類最強と言われる目の前の青年、五条悟
宝石のように輝く六眼とその選ばれたものしか持ちえない強大な呪力で何でもその手で叶えられそうな男
飄々としていて掴みどころがなくいい加減で不遜な態度から想像もできないほどその手は多くを取りこぼし今も必死に抗い続けている
特級呪術師として最前線で呪霊を祓いながら、呪術界を変えようと密かに(いや大胆に)動き回りながら密かに袂を分けてしまった友の行方を探している事に夜蛾は気づいていた
非術師を大量に虐殺し呪詛師と転じてしまった元教え子
そこに至るまでに多くを亡くしすぎた
どんな大義を掲げても失ったものの穴はいくら五条でも大きすぎたのだ
事は事ではあったが、五条の力を借りず解決したかったというのは優しさににた怠慢だったのか
結局彼に頼る羽目になってるのだから優しさとは程遠い罪とも言えよう
「で！この前の大量の首切り死体もこの屋敷の呪霊のせいってこと？」
「ああ」
「でもその自爆テロ集団だったんでしょ？未遂だったけど」
「現場検証の結果爆破テロの計画をしてたって分かっただけだ。計画書も何も見つからなかったからな」
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みけいぬこ(プロフ) - バナナプリンさん» コメントありがとうございます！楽しみにしていただけて嬉しいです。また読みにきていただけたら更に嬉しいです(∗ˊ꒵ˋ∗) (1月22日 7時) (
レス) id: cde2af9807 (このIDを非表示/違反報告)
バナナプリン - めっちゃ好きです！！設定とか物語すごく凝っててすごいですね！！これからどうなっていくのかすごい楽しみです！！🍌🍮 (1月21日 0時) (レス) @page10 id: 2d27e83292 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2024年1月19日 10時
