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「ごめ……なさ…」
病室に入りAに語りかけることしばらく
ただただ涙を流し虚空を見つめていただけのAから返事が返ってきた
「ごめんな、さ……ごめん……っい…」
でもそれは望んだ返事ではなく
ただひたすらに謝罪の言葉を紡ぐだけ
「ｯ……違うんだ…ヒムラ…いや、氷叢Aくん……君は何も悪くないんだ」
人を救うことはなんと難しいことか
何が彼の重荷になってしまったのか
ホークスには分からない
その涙を拭う資格も
止める術も見当たらない
「俺じゃ救えなかか……ｯ今更ヒーローを気取った所でダメなのか…」
やるせなさから悔しさからどこにもぶつけられない思いを吐き出すように
震える指で自身の髪を掴む
その僅かな痛みを受け入れて
他にもどんな罰でもうけるから
この子を暗闇にこれ以上落とさないでくれと
神に願う
都合のいい時にだけ頼る無神論者は救われないだろうと分かっていても
もう願うことしか出来ることがない
「俺の言葉は…届かない……ｯ」
世界からのヒーロー派遣の保留が決定した
アメリカNo.1ヒーロー スターアンドストライプが死柄木との死闘で命を散らせたからだ
その手は遠くの誰かを救うより自国を守る事に必要とされる
では、自国を守るためのこの手で
目の前の少年を救えない自分は
自分の手はいつからこんなにも震えているのだろうか
「 何が届かないだ、バカか！」
「！」
世界が滲み始めたと思った矢先
背後からかけられた棘のある声にホークスは肩を震わせた
ズカズカと無遠慮な足音が聞こえてきてすぐに隣に影が落ちた
「届いてなかったらAが謝るかよ……聞こえてるからあんたの言葉を理解してるから…Aなりの返しだろうが」
「……回原、くん…」
見上げると眉間に深く皺を刻んだ回原の姿が
相変わらずホークスを見る目は警戒と苛立ちを滲ませているが
少しだけ同情だろうか、何か複雑な別の感情があるようで前より和らいでいるように見えた
「あんたがAの事あんたなりに大切にしようとしてくれてたのは分かった。そういうのはさ、…言葉にしてくれなきゃ分かんねぇよ」
分からないといいながら
彼の瞳は何かを訴えていた
その言葉なき言葉は
ホークスには何故か理解できた
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アカ - ありがとうございますほんと！日々の栄養です！ (3月31日 22時) (
レス) @page25 id: 6b437022f9 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - アカさん» また更新してみました（ *ÒㅅÓ)ご査収ください！ (3月27日 20時) (レス) @page19 id: cde2af9807 (このIDを非表示/違反報告)
アカ - 更新！嬉しいです！ (3月8日 16時) (レス) @page19 id: 6b437022f9 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - 白さん» またまたコメントありがとうございます！褒めすぎです！ありがとうございます(⸝⸝⸝°°⸝⸝⸝)楽しんでもらえて嬉しいです！続き書いちゃいます！ (2月1日 23時) (レス) id: cde2af9807 (このIDを非表示/違反報告)
白 - 続編待ってました！やはりあなたは神なのでは……？ずっと応援してます！！本当に好きです！！！！ (2月1日 20時) (レス) id: 009b20195a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2024年1月3日 1時
