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＿＿貴方はヒーロー社会の被害者なのよ
＿＿これはあなたのためよ。その洗脳を解いてあげる。あなたは利用されたのよ
耳にこびりついて離れない言葉がある
それは知りたくなかった現実で
認めなくなかった事実を無理矢理に突きつけてくる女の人の声
優しく穏やかなその声色なのに
鋭利な刃のようにAの心を切り裂き
土足で踏み躙っていく恐ろしさがあった
優しげな中にも悪意は存在する
柔らかな笑みの中にも狂気はある
＿＿A、お前は強くなるんだ
＿＿氷雪系のみの個性で高みまでエンデヴァーの遥か上を炎に負けぬ氷となるんだ！！
強く翳りのある中にも
深い悲しみがある
拭いされない後悔とそれをどうにかしたいともがく必死さは
醜いとは思えなかった
一人でできないならば、二人でならできるのかもしれない
「俺は、ただ父様の悲しみをなくしてあげたかった…その方法が俺がヒーローになってエンデヴァーを越えることならやろうと思ったんだ……俺は自分の意志でその道を進んだ」
誰がどう言おうと
環境がどうだろうとなんだろうと
それは変えようのない事実
断ることもきっとできた
でも、Aは自ら選んだのだ
「進んでいく中でその道が歪んでいておかしな事に気づいた…周りが気づかせてくれた。みんなと進む道が違う事に悩んだしどうにかして同じ道にともがいた…一人で。だから俺は選択を過って迷子になってた」
誰かのせいにして
仕方ないんだと思い込んで
甘美な響きの方へ流されていこうとした
本来の自身の願いさえ忘れて
「でも、皆がつなぎ止めてくれた。回原が手を伸ばしてくれてこうやって間違えると叱ってくれる…俺にとってヒーローの救いってこういう事だなって思って」
「……」
今までこんなにAが話をすることってあっただろうか
そんな思いで誰も口を挟めないでただ黙って聞き入った
何を言ってるんだろう？
これはAが経験してきたことで、それで感じたAの全てで
誰もが経験しない痛切な日々の中のAの思いのはずなのに
どこか望むヒーロー像の話をするかのような軽口のようで
たわいもない日常の放課後の駄べりの時間のようにも感じて
この空間が不思議なものだと感じた
「俺は間違ってる人なんていないんだって思いたい。その思いの叶え方を変えてあげられたら…って思うんだよね」
穏やかににこりとはにかむA
その光景は平和ボケしてると言われるかもしれないけれど
とても平和を彷彿とさせる穏やかさだった
．
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アカ - ありがとうございますほんと！日々の栄養です！ (3月31日 22時) (
レス) @page25 id: 6b437022f9 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - アカさん» また更新してみました（ *ÒㅅÓ)ご査収ください！ (3月27日 20時) (レス) @page19 id: cde2af9807 (このIDを非表示/違反報告)
アカ - 更新！嬉しいです！ (3月8日 16時) (レス) @page19 id: 6b437022f9 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - 白さん» またまたコメントありがとうございます！褒めすぎです！ありがとうございます(⸝⸝⸝°°⸝⸝⸝)楽しんでもらえて嬉しいです！続き書いちゃいます！ (2月1日 23時) (レス) id: cde2af9807 (このIDを非表示/違反報告)
白 - 続編待ってました！やはりあなたは神なのでは……？ずっと応援してます！！本当に好きです！！！！ (2月1日 20時) (レス) id: 009b20195a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2024年1月3日 1時
