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今までたくさん我慢してきた
世の中にはもっと我慢していたり苦しんでいたり
もっともっと悲惨な環境に身を置いて必死に生きてる人がいるのかもしれない
それでもAはその人達ではなくて
自身の置かれてる環境で、必死に考えてもがいて生きてきた
そこで得た経験、出会った人、向けられた思い
何を望まれたか、何を願われたか
そして何を自分が思ったか
自分が何になりたかったのか
全てが全て我慢してたわけじゃないのだ
その中にもちゃんと自分の思いがあった
育んでいた意志がある
「連合にいる間、あんまり変わらなかったんだ」
「……は？」
唐突に語られた言葉は現状をどうこうするものではなくて
予想外の言葉に回原の口から呆れた様な声が漏れる
殴ろうと思ってた思いは途端に力をなくし握った拳が無意識に降りた
Aは何を言おうとしてるのだろう
この場の全員同じ思いでAをじっと見た
変わらず穏やかな笑みを浮かべていて
目の前で激昂した回原がいた事なんてまるで知らないかのように
無垢で無防備な笑みを回原達に向けてきた
「皆とクラスにいる時みたいな穏やかな日々で…飛び交う話はもちろん不穏なものだったけどそれ以外は放課後にだらだら話してるみたいなさ、何も変わらないなって思ったんだ」
トゥワイスが1人おかしな事を話してそれをコンプレスやスピナーが呆れた様子で眺めて、トガは一人恋愛話に花を咲かせ少し分からないことを言ってそれらを少し遠巻きに眺めてる死柄木がいて、そしてからかってくる荼毘がいる
煤けた匂いを漂わせ歪にツギハギだらけの腕をこちらに伸ばして
見た目の恐ろしさに反して、乗せられる腕は優しくあたたかく
撫でる手つきは柔らかい
「やってきた事は社会に反していて咎められる事だって理解してる…でも社会に反したくなるほどの過去が彼らにはあって…こうやって止めてくれる人も寄り添ってくれる人もいなかったんだよ」
もし彼らの傍に誰か一人でもいたならば
彼らはああはならなかったかもしれない
普通に生きて誰にも非難されない場所で
あの無邪気な笑顔をどうどうと世界で浮かべられていたんじゃないだろうかって
「誰も傷つけたくないんだ…死柄木も、トガちゃんも…荼毘も」
「…敵だぞ？」
「俺には、誰が敵で誰が味方かなんてはっきりとした線引きはできない。どっちも傷ついてるんだ…傷ついてる人を救けるのがヒーローだろ？」
．
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アカ - ありがとうございますほんと！日々の栄養です！ (3月31日 22時) (
レス) @page25 id: 6b437022f9 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - アカさん» また更新してみました（ *ÒㅅÓ)ご査収ください！ (3月27日 20時) (レス) @page19 id: cde2af9807 (このIDを非表示/違反報告)
アカ - 更新！嬉しいです！ (3月8日 16時) (レス) @page19 id: 6b437022f9 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - 白さん» またまたコメントありがとうございます！褒めすぎです！ありがとうございます(⸝⸝⸝°°⸝⸝⸝)楽しんでもらえて嬉しいです！続き書いちゃいます！ (2月1日 23時) (レス) id: cde2af9807 (このIDを非表示/違反報告)
白 - 続編待ってました！やはりあなたは神なのでは……？ずっと応援してます！！本当に好きです！！！！ (2月1日 20時) (レス) id: 009b20195a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2024年1月3日 1時
