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「Aー悪ぃ、オーブンのチキン見てくれねぇか。焦げてたら出してくれ」
「分かった、あとオーロラソース？できたよ」
「サンキュ！じゃあそれ揚げ物のとこ置いとくわ」
砂藤に言われた通りオーブンに向えば程よい熱気が頬をなで耐熱ガラス越しに照りついた鶏の姿が見える。昨日戻ってきてからすぐに味付けし今朝から焼いているそれは香ばしい匂いを漂わせていた
「チョコレートフォンデュは準備完了した。他になにか手伝うことはあるか？」
背後から声をかけられ振り返れば複製腕の先を口にした障子の姿が。来ている服の隙間からちょろりとのぞかせるそれが少し可愛く見えてくすりと笑みが漏れた
「A、まだ着替えてなかったのか？ここは代わるから先に着替えてくるといい」
「あ、えっと……でも砂藤にまだ頼まれてるし」
「おおそうだそうだ！A着替えが先だろ！いいぜ！後はケーキにフルーツ乗せて運ぶだけだから」
「うっ」
頼みの砂藤に見捨てられ言い訳がなくなってしまったAはギクリと顔を引くつかせる。それを見て、障子と砂藤は全てを察した
「あー、素直に着替えんなら黙っとくけどよ。渋るんなら芦戸呼んじゃうぜ？」
「さっき向こうで爆豪に着せようとして怒鳴られてたな。それでもめげてる様子はなかったから自分で着る方が面倒くさくないと思うぞ」
どこか楽しそうにそう言う2人に全て見透かされてるようでAは羞恥に俯いた
「……き、着替えてくる」
「「行ってらっしゃい」」
生暖かい目を向けてくる2人を背にAはとぼとぼと自室に向かう
「別に嫌じゃない…けど、あんな派手な服着るなんて…」
誰に言うでもなく呟く。普段と違い綺麗に飾り付けがなされた談話室には赤と緑に包まれたクラスメイト達がそこかしこに
白いファーが袖や裾についていて先の長い帽子も赤か緑。その濃いめの色合いに目がチカチカとしそうだった
「クリスマスって……なんて派手なんだ…」
息を潜め誰にも見つからないように自室に戻り、ベッドに広げたままの緑の服を見やる。ポンチョと呼ばれるタイプのそれはヒラヒラとしていて今までに着たことのないそのファンシーさに抵抗感が拭えない
『これAの分だからぜっったいに着てね！大丈夫！写真とか撮ってどこにも送ったりしないから！』
「……絶対父さんに送る気だ…！」
昨日帰ってきて砂藤と仕込みをしてる時に笑顔で渡されそう言われたAははぁぁと深いため息をついてその場に蹲った
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みけいぬこ(プロフ) - どなるどさん» コメントありがとうございますっいただいた応援にこたえます୧( "̮ )୨✧︎ (3月14日 16時) (
レス) @page49 id: cde2af9807 (このIDを非表示/違反報告)
どなるど - どの作品も大好きなんですが、この作品はその中でもとくに大大大好きな作品です！！続き気長にまってます🎶応援してます！❤️🔥 (3月13日 21時) (レス) id: 6d4f03cb94 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - ラーメンさん» 2回目コメントありがとうございます！今は平穏な記憶をたくさん作っています( * ॑꒳ ॑*)これからが大変なので…頑張っていきますね (11月7日 21時) (レス) id: cde2af9807 (このIDを非表示/違反報告)
ラーメン(プロフ) - 更新お疲れ様です！みんな可愛すぎてもうなんかやばいです。これからも愛読させていただきます！ (11月7日 17時) (レス) id: 79a6e04b38 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - ラーメンさん» コメントありがとうございます！嬉しい：-：無理せず更新してきます！読んでくださってありがとうございますっ (10月5日 21時) (レス) id: cde2af9807 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2023年8月28日 13時
