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「……(つか、れた…)」
時計の針がてっぺんに近づく夜更け
満身創痍の体に鞭打ってシャワーを浴びて(相変わらずカラスの行水)Aは談話室のソファに体を投げ出す
やわらかい背もたれに身を任せ、ズブズブと意識を持って行かれそうになる
あのまま誰にも止められずひたすらに触れたい物間と触れさせたくないAの鬼ごっこが行われた
体力面のトレーニングもなると双方の担任は当初の目的とは違うメニューになったことにもうそれでいいやと目を瞑った
両者の個性を考えれば持久戦や肉弾戦は不得手の分野
伸ばすにこしたことははない、と言う主張だった
何度か物間が相澤に触れAの個性を抹消し、個性の解除に成功するもその度に容赦ない攻撃を繰り出すAはアドレナリンが出ていたので本当に容赦がなかった
聴こえる物間の言葉が嫌味妬み嫉妬に溢れた言葉だったこともあり不快指数も上がっていた
そんなこんなで日が落ちるまで延々とやらされた2人は最後は体育館の床にめり込むほどに疲弊していた
「(ご飯食べてない……でも、いらない…そんな力ない、や)」
僅かに腹の虫が鳴くがそれよりも眠気が勝って今にも寝落ちてしまいそうだった
このままここで寝たら怒られるかもなーと思っていたら、
「いた、A！そこで寝るな……風邪引くぞ！」
「……きり、しまぁ…」
想像していた通りの人とその人の声が聞こえてきて、期待を裏切らないそれに思わず口元が緩んだ
ふふふと力なく笑う声に切島は首を傾げてAの隣に腰を下ろす
「……変わんないなぁ、切島は」
「？おう、俺は変わんねぇぞ！」
「ふふ、僕A組でよかった……」
「え？」
むくりと体を起こしてAは眠気眼で切島を見る
とっくに風呂に入ったからだろういつも逆だってる髪の毛はぱたんと重力にそって降りておりどこか柔らかい優しい印象を受ける
そうでなくても切島鋭児郎という人間はAにとって優しさの塊だ
最初から変わらないブレない意志をもった優しい人
ポスン
「！」
そんな音がしたような
そして、Aの体が切島の半身に寄りかかっていた
程よい熱が切島に伝わる
「強くなるよ…切島。僕、もう誰にも…負けないよ、に…みんなを守れる……スー」
耳が聞いたその言葉は聞こえたのだが
脳までは届かずうまく理解が追いつかない
このぬくもりはなんだろうと考え、頬に熱が集まった
「……え」
穏やかな寝息が
やけに鮮明にきこえた
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みけいぬこ(プロフ) - どなるどさん» コメントありがとうございますっいただいた応援にこたえます୧( "̮ )୨✧︎ (3月14日 16時) (
レス) @page49 id: cde2af9807 (このIDを非表示/違反報告)
どなるど - どの作品も大好きなんですが、この作品はその中でもとくに大大大好きな作品です！！続き気長にまってます🎶応援してます！❤️🔥 (3月13日 21時) (レス) id: 6d4f03cb94 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - ラーメンさん» 2回目コメントありがとうございます！今は平穏な記憶をたくさん作っています( * ॑꒳ ॑*)これからが大変なので…頑張っていきますね (11月7日 21時) (レス) id: cde2af9807 (このIDを非表示/違反報告)
ラーメン(プロフ) - 更新お疲れ様です！みんな可愛すぎてもうなんかやばいです。これからも愛読させていただきます！ (11月7日 17時) (レス) id: 79a6e04b38 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - ラーメンさん» コメントありがとうございます！嬉しい：-：無理せず更新してきます！読んでくださってありがとうございますっ (10月5日 21時) (レス) id: cde2af9807 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2023年8月28日 13時
