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「何やってんだあいつら」
ブラドの呆れた声を横目に物間から逃げまくるAを相澤はぼんやり眺めていた
「この特訓の主旨分かってんだろうな…」
「まぁ、分かってるとは思うが…物間の日頃の行いのせいだな」
手を伸ばす物間を軽々と飛んで避けなんなら去り際に物間の背中を踏みつけるA。キャンキャンと物間が吠えたててもAは悪びれる素振りもなく挑発をし返すものだから思わず相澤は小さく吹き出してしまった
「(なんか、初めの頃を思い出すな)」
誰とも関わろうとせず野生の猫のように辺りを警戒していた
時にきつい言葉と視線でクラスを遠ざけていた
それよりは子供らしい穏やかな雰囲気ではあるが、それでもこういう素なのだろう面が見れることは微笑ましく思う
「だからっ…僕がコピーしないと進まないでしょ、が！何君強くなる気ないの？」
「僕は全然本気出してない、それについてこられない君に何を学んだら強くなるって？」
「へぇ……B組から学ぶことはない、と？」
「クラスは関係ない、僕の強化をしてくれるってなら自力でまず僕に触れてみろ」
「……そのすまし顔殴り飛ばしてやるよ！」
額に血管を浮かべる物間は拳を遠慮なくAに向ける
それを飄々と躱し、再び容赦ない蹴りを入れる
「……ある意味、いい訓練になってるんじゃないか」
「まぁ、物間は近接戦闘は課題ではあるからな。お前の方はいいのか？物間に塚内の個性をコピーさせてその使い方をレクチャーさせようと思ってのことだろ」
「まぁ、……これも必要なことだろう」
過去の過ちに負い目や恐怖を感じてようやく他者を受け入れる事はできるようになっていた
しかしそれは色んな意味で無難で程よい距離感を保っていたのだ
「クラスの奴らにあんな顔はしない」
「…むしろあそこまで嫌われるような事をする物間に問題があるような……」
個性ではないと露呈してるはずなのにAの瞬足に物間は翻弄されている
頭脳派だなんだと気取っている物間だが今は死に物狂いで(怒りに任せて)Aを追っている
「一発殴らせろっ！」
「断る」
「くっそ……不意打ちしかできないくせに！このファザコンが！」
「！うるさいっ、コピーできなきゃ役立たずのくせに！」
特訓と言うより子供の喧嘩のそれを
とりあえず思う存分やらせようと教師2人はそっと体育館を抜け出す
「今のうちに採点しとくか」
「俺もそうしよう」
.
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みけいぬこ(プロフ) - どなるどさん» コメントありがとうございますっいただいた応援にこたえます୧( "̮ )୨✧︎ (3月14日 16時) (
レス) @page49 id: cde2af9807 (このIDを非表示/違反報告)
どなるど - どの作品も大好きなんですが、この作品はその中でもとくに大大大好きな作品です！！続き気長にまってます🎶応援してます！❤️🔥 (3月13日 21時) (レス) id: 6d4f03cb94 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - ラーメンさん» 2回目コメントありがとうございます！今は平穏な記憶をたくさん作っています( * ॑꒳ ॑*)これからが大変なので…頑張っていきますね (11月7日 21時) (レス) id: cde2af9807 (このIDを非表示/違反報告)
ラーメン(プロフ) - 更新お疲れ様です！みんな可愛すぎてもうなんかやばいです。これからも愛読させていただきます！ (11月7日 17時) (レス) id: 79a6e04b38 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - ラーメンさん» コメントありがとうございます！嬉しい：-：無理せず更新してきます！読んでくださってありがとうございますっ (10月5日 21時) (レス) id: cde2af9807 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2023年8月28日 13時
