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教員寮を見て回っても探している人物は見つけられなくて、もしやと思い相澤は地面が白くなっている外へと続く扉を開ける
＿＿大切にしたい
扉を開ける瞬間にそんな声が聞こえてきて一度振り返るも、そこに声の主はいない
「(…A)あ、いたいた」
瞬時にそれがAの心の声だと理解し今何をしているのかを想像して少し胸の奥があたたかくなる
「寒いでしょ、何してるんですか」
今の場所は息が白むほどの寒さなのに胸の奥はあたたかいなんて変だなと思いながら、目当ての人に意識を向ける
「いやァちょっとね」
相澤の声に僅かに振り返り人当たりの良い笑みを浮かべてはいるが、それは取り繕った紛い物であろうことは容易に理解できる笑顔だった
かの、No.1ヒーローの面影はほとんどないその貧弱な体躯と不健康そうな痩せこけ落窪んだ様子は、今の苦笑いも合わせて幸薄そうだなと失礼な事を思った
会話をする為か相澤＝彼女になってるのか今この場にいない保護してる少女の事を問うてくるオールマイトに相澤は特に隠すこともないので現状を報告する
多くを聞き出そうという意図の感じ取れる聞き方を察して、ついでにの予定も伝えてみる。間違いではなかったので「手伝うよ」というありがたいお言葉を賜ったので素直に感謝を述べる。
ここまでがたったの数分なのに手先が凍りそうになったので呼気であたためてみる
＿＿…おいしい
再び聞こえた声はなんでもない普通の感想だろう
だけれども、Aの口から零れるという事に大きな意味がある。何を食べてるのかを考えて今日寮で行われる事を思い出して脳裏に湯気の出た鍋が思い浮かんだ。この季節には最適で合理的な食べ物だとその温かさを探して無意識に捕縛布に指を突っ込む。…常時身につけているから体温の熱が僅かにこもっていて生温かった
「どうしました？」
沈黙は数分、いや数十秒だろうか
哀愁漂う背中に何かあるのだろうと相澤は感じたままにそう声をかけた
薄情そうに見えてその実、相澤という男は放っておけない人なのだ
声をかけてすぐは何も言葉が返ってこなかった
人には言えない大きな悩みなのだろうかとも思った
本来なら雲の上の存在のような人だ
人には言えない悩みがあるのかもしれない
良かれと思った事だが差し出がましい事だったかと思ったが
「生きると決めたんだ」
「は？」
予想を斜め上にいく、むしろ話の前後で理解のできない言葉に
思わず、冷たい声が出た
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みけいぬこ(プロフ) - どなるどさん» コメントありがとうございますっいただいた応援にこたえます୧( "̮ )୨✧︎ (3月14日 16時) (
レス) @page49 id: cde2af9807 (このIDを非表示/違反報告)
どなるど - どの作品も大好きなんですが、この作品はその中でもとくに大大大好きな作品です！！続き気長にまってます🎶応援してます！❤️🔥 (3月13日 21時) (レス) id: 6d4f03cb94 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - ラーメンさん» 2回目コメントありがとうございます！今は平穏な記憶をたくさん作っています( * ॑꒳ ॑*)これからが大変なので…頑張っていきますね (11月7日 21時) (レス) id: cde2af9807 (このIDを非表示/違反報告)
ラーメン(プロフ) - 更新お疲れ様です！みんな可愛すぎてもうなんかやばいです。これからも愛読させていただきます！ (11月7日 17時) (レス) id: 79a6e04b38 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - ラーメンさん» コメントありがとうございます！嬉しい：-：無理せず更新してきます！読んでくださってありがとうございますっ (10月5日 21時) (レス) id: cde2af9807 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2023年8月28日 13時
