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「ニラ切った奴誰だ！」
「俺だ」
「姉ちゃん泣くぞ！」
「なんで爆豪が轟に姉がいるって知ってんだ…！！？」
「峰田ー用意しようなー」
「何でも入れてよろしいなんて素敵なお料理ですわね」
「お茶っ葉はよろしくないですわよ！？」
一気に賑やかになったその喧騒が耳に心地よい
「うへー料理人かよ。爆豪」
「才能マン再びってか」
「オレンジジュースの人ー。ウーロン茶の人ー」
一人一人の何気ない言葉が
その穏やかな表情が
あたたかな空気が
心地良い
「A、ヘッドホン外れてるぞ」
「ぁ、……ありがとう。切島」
「おう！頭痛くなってないか？」
「大丈夫…大丈夫」
「それならよかった！ほら！もう鍋できるから座っとこうぜ！」
そっと背中を押されてその力に逆らうことなく前に進む
空いたソファに腰掛ければ蛙水が優しい笑みを浮かべてお椀と箸を渡してくれた
鼻をくすぐる出汁の香りがお腹を刺激する
この空腹感を満たしたいと自然と思う事が不思議であった
「僕、お腹減ってる…んだ」
「もう乾杯して食べるよ！お腹いっぱい食べちゃお！」
無意識にこぼれた言葉に麗日が満面の笑み(よだれプラス)で返してくれる
これはきっと普通のことなのだろう
その日常に自然と溶け込めてる事に気づいたAはじんわりと胸の奥が熱くなるのを感じた
この後に、B組も来るらしい
鍋料理はたくさんの具材で満たされ皆で分け合うものらしい
「(ヘッドホン…外れてるの気づかなかった。空腹感を感じるのも久しぶりだ…一々こんな事で驚くなんて)」
皆の中の当たり前を体感する度に心が震える
その輪の中にいられることに幸せを感じる
「では！インターン意見交換会兼始業一発気合入魂鍋パだぜ!!!会を始めよう！！！」
「カンパーーーーイ!!」
グラスとグラスが重なる音が心地良い
喜びの歓声が心地良い
「A！器貸せ！俺がいれる！」
「よっ！切島ナイスオカン！」
「俺のもいれてー、肉多めで」
「おう！瀬呂任せとけ！」
切島の笑顔が眩しくて
かけられる言葉一つ一つが嬉しくて
「ありがとう、切島」
そばに居てくれて
笑いかけてくれて
諦めないでくれて
友達で、いてくれて
「おう！いっぱい食えよ！！A」
ここにいたいとそう思う
ここを守りたいとそう思う
このぬくもりを、この場所を、この人達を
「大切にしたい」
受け取った器を見つめるAの瞳はキラキラとどんな宝石よりも輝いていた
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みけいぬこ(プロフ) - どなるどさん» コメントありがとうございますっいただいた応援にこたえます୧( "̮ )୨✧︎ (3月14日 16時) (
レス) @page49 id: cde2af9807 (このIDを非表示/違反報告)
どなるど - どの作品も大好きなんですが、この作品はその中でもとくに大大大好きな作品です！！続き気長にまってます🎶応援してます！❤️🔥 (3月13日 21時) (レス) id: 6d4f03cb94 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - ラーメンさん» 2回目コメントありがとうございます！今は平穏な記憶をたくさん作っています( * ॑꒳ ॑*)これからが大変なので…頑張っていきますね (11月7日 21時) (レス) id: cde2af9807 (このIDを非表示/違反報告)
ラーメン(プロフ) - 更新お疲れ様です！みんな可愛すぎてもうなんかやばいです。これからも愛読させていただきます！ (11月7日 17時) (レス) id: 79a6e04b38 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - ラーメンさん» コメントありがとうございます！嬉しい：-：無理せず更新してきます！読んでくださってありがとうございますっ (10月5日 21時) (レス) id: cde2af9807 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2023年8月28日 13時
