個性、その使い方 ページ37
羞恥に頬を染め何とかインターン報告会を終わらせたAは
『A少年、ちょっといいかな』
『？』
骨のような細い腕をちょいちょいと動かし呼ばれるままに、オールマイトの背をついていった
向かっていたのは仮眠室で少し待ってておくれとソファに案内されて腰掛けてすぐに、入ってきた意外な組み合わせに驚きで思わず立ち上がってしまった
. . .
「黒鞭おめでとう」
「あ、ありがとうございます…？」
どこか居心地の悪さを感じながら緑谷は恩師の言葉に複雑な気持ちのまま礼を述べた
オールマイトはニコニコと笑みを浮かべていてこの気まずさを感じていないように見えるのだが…
「…爆豪少年、そんな怖いオーラ出してたらできる話もしづらくなるのだけど」
「何の話が出来ンのかきっちり説明してから話せや」
「かっちゃん…Aくん、が怯えてるよ」
「怯えンなやァ！」
爆豪と緑谷の間に居心地悪そうに(気持ち一回り小さくなってる気がしないでもない)座るAに緑谷は申し訳ないと顔の全てのパーツが物語る表情で頭を下げた
「ごめんね、、でも僕も今のこの状況よく分かってなくて…」
「…オールマイトに、呼ばれてここに、そしたら緑谷達が来たから…でもこのメンツなら緑谷の個性のこと、なのかな…」
「はァ！？」
ビクリ
Aの言葉に爆豪が声を荒らげる
それに肩を揺らして無意識に緑谷に縋る様子に爆豪は舌打ちをして浮いた腰を再び下ろしてソファの肘掛けに思いっきり体重をかけた
事の発端が誰かと瞬時に頭を切りかえその人物を睨みあげれば、たらりと頬から汗が一筋伝いそれを拭ってようやくと口火を切った
「話とは他でもない、ワンフォーオールの事についてだよ。ここにいる時点で察してくれてるとは思うけどA少年も知っている」
「なんでだ」
「彼は元は私の身辺調査をしていた。その時に私と緑谷少年の関係に気づいたのさ。そして、ワンフォーオールまでたどり着いた」
「なんでだ…心読んだとしても確証を与えたのはオールマイトだろ、濁すこともできたはずだ」
「かっちゃん、それは」
「罪だと頭を下げてくれた彼に、そんな不誠実なことはしたくなかった。何より、A少年は無闇に誰かに話すようなことはしない、ね」
柔らかい表情をAに向けるオールマイト
その優しさにAは先程までの怯えがどこへやら、力強く頷いた
「だから、情報の共有は全員に行いたくて呼んだんだ。ワンフォーオール、その歴代継承者の詳細を」
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みけいぬこ(プロフ) - どなるどさん» コメントありがとうございますっいただいた応援にこたえます୧( "̮ )୨✧︎ (3月14日 16時) (
レス) @page49 id: cde2af9807 (このIDを非表示/違反報告)
どなるど - どの作品も大好きなんですが、この作品はその中でもとくに大大大好きな作品です！！続き気長にまってます🎶応援してます！❤️🔥 (3月13日 21時) (レス) id: 6d4f03cb94 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - ラーメンさん» 2回目コメントありがとうございます！今は平穏な記憶をたくさん作っています( * ॑꒳ ॑*)これからが大変なので…頑張っていきますね (11月7日 21時) (レス) id: cde2af9807 (このIDを非表示/違反報告)
ラーメン(プロフ) - 更新お疲れ様です！みんな可愛すぎてもうなんかやばいです。これからも愛読させていただきます！ (11月7日 17時) (レス) id: 79a6e04b38 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - ラーメンさん» コメントありがとうございます！嬉しい：-：無理せず更新してきます！読んでくださってありがとうございますっ (10月5日 21時) (レス) id: cde2af9807 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2023年8月28日 13時
