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ヴィクトリアがこの世に性を受けたのはもういつの頃だっただろう
まだ世界が新しい力に困惑していた頃だったように思う
混沌と混乱、周りが脅威の力に恐れ忌避しその力を振るいかざし世界が荒れる中、弱者に位置づくだろうヴィクトリアには生きる希望も明るい未来も何も見えなかった。絶望の果てにあるのは強者に搾取されるだけの暗い未来で生きることに何の意味があるのかと思ったほどに
そんな時、初めて出会った恋焦がれる存在
血を分けた兄弟より、腹を痛めて産んでくれた母より、身を呈して庇ってくれた父より熱く血が沸騰する程にその人への愛が突如冷えきったヴィクトリアの心に熱を灯した
最初のその人はバリアの個性を有し人々を何ものかもから守る女神のような人でその女神に守られ包まれるその日々がただただ幸福だった
だけども、抗争が激化する中でヴィクトリアではない他人を庇い死にかけた彼女
血塗れになった愛おしい人を掻き抱いて神に奪わないでくれと恋願った
それがヴィクトリアの個性が初めて発動した瞬間だった
誰にもに平等に愛を向けてくれていた彼女とヴィクトリアの彼女に抱か向けた愛が交わりヴィクトリアのものになった
彼女はヴィクトリアに溶け込み、またヴィクトリアも彼女とひとつになり周りは女神が生き返ったと喜び祝福した
「彼女のものとなり、また彼女も僕のものになったあの瞬間僕は生まれ変わったような幸福感と同時に喪失感も味わった。手に入れたと思った愛は目の前から消えてしまった」
「自分で取り込んだんだからそりゃ消えるだろ…てかなんでこんな話聞かされてんだ俺は」
荼毘の声などお構いなしにヴィクトリアはまた愛を探す旅に出たと続きを話し始める。延々と話される内容を右から左に受け流しながら荼毘はヴィクトリアの個性の性質を理解した
愛を求め一つ二交わり愛を得て失った渇望感を満たすために延々と愛を探す呪われた個性
愛を求めること以外に彼の求めるものはないということ
「(ある意味転生しまくってるってことで、取り込んだ奴らの個性を使えるなら最強なんじゃね？)あんた、何回取り込んでんだよ」
「お前に全て話すわけないだろ。そもそも今こんなことになってるのもお前が！Aを僕から奪い引き離したからだ！」
「あーはいはい、悪うございました」
さっきの恋する乙女(キモさの方が勝る)から一変親の仇を見るような瞳を向けてくるヴィクトリアに、その狂気的な豹変に面倒くさくなった荼毘は考えることを蜂起した
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みけいぬこ(プロフ) - どなるどさん» コメントありがとうございますっいただいた応援にこたえます୧( "̮ )୨✧︎ (3月14日 16時) (
レス) @page49 id: cde2af9807 (このIDを非表示/違反報告)
どなるど - どの作品も大好きなんですが、この作品はその中でもとくに大大大好きな作品です！！続き気長にまってます🎶応援してます！❤️🔥 (3月13日 21時) (レス) id: 6d4f03cb94 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - ラーメンさん» 2回目コメントありがとうございます！今は平穏な記憶をたくさん作っています( * ॑꒳ ॑*)これからが大変なので…頑張っていきますね (11月7日 21時) (レス) id: cde2af9807 (このIDを非表示/違反報告)
ラーメン(プロフ) - 更新お疲れ様です！みんな可愛すぎてもうなんかやばいです。これからも愛読させていただきます！ (11月7日 17時) (レス) id: 79a6e04b38 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - ラーメンさん» コメントありがとうございます！嬉しい：-：無理せず更新してきます！読んでくださってありがとうございますっ (10月5日 21時) (レス) id: cde2af9807 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2023年8月28日 13時
