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次の日、昨日の夜に砂藤に相談して仕込んだおにぎりの具材はおかかと昆布の佃煮だ。あまじょっぱい香りが鼻をくすぐり美味しそうだと試作で昨日作った分はその場に居合わせた 口田、轟、瀬呂達に好評だった
3種類の具材のおにぎりを箱に詰めても少しスペースが空くからと白菜の漬物を添えて、砂藤直伝のだし巻き卵も作って彩りとして添えた。そうして出来上がった一人分のお弁当
ずっと感じていた違和感ではあるが、何故一人分なのだろうか？
「(買い出しって確か4.5人で行くよね？)」
そう思って念の為人数分、それ以上のおにぎりを握ってみた。別のお弁当箱に詰めてもいいのだが、人数分持って行ったところでどこで食べるのだろうとも思う。用意されたリボンを結んで違和感の一人分のお弁当を完成させたところでぞろぞろと買い出し組が降りてきた
「おお！めっちゃ作ってんじゃん！1個もらっていい？」
そう言ってAの返事も待たずに上鳴がおにぎりを一つ掴んで口に入れる
芦戸や葉隠もやって来て同じようにおにぎりに手を伸ばす
「あ、これ包んで持ってこうかと思ったんだけど」
「え？いいよ！少し早いけどお昼ご飯ってことでここで食べちゃった方が荷物にならないしね！」
「んん！ちょうどいい塩加減！昆布の佃煮美味しい！！」
「だろ！A覚えが早いから教えがいあるしセンスあんだよな！」
「うん！昨日轟くんに聞いてたけど本当に美味しいよ！Aくん！」
芦戸に葉隠に上鳴に砂藤、そして荷物持ち要員として緑谷が加わった。美味しそうに食べてくれるのはありがたいのだが、芦戸の言葉にモヤっとした気持ちが浮かんだ
「…荷物にならないようにするんなら、これは何用？」
ポツリとそう零して包んだお弁当箱に目を向ける。よく分からないけれど小腹がすいた時用かなと無理矢理理由をつけてリュックに詰めて背負っておく
美味しい美味しいと言いながら両手におにぎりを持ち幸せそうな表情を浮かべる姿を見たらほっと心が安らいでしまう。怖いと思っていた食事はいつしか安らい出しまうほどに変わってしまった
自分が料理をする事になるなんて想像もしてなかったけど作ることはとても楽しくて食べることはこんなにも愛おしいものなのだと食べ物は美味しいものなのだと理解することができた
料理を振る舞うヒーローがいるという事実にも感動したのは少し前のこと
その人が作る料理も食べてみたいなと思い始めている
「よし！腹も膨れたし！行こっか！」
毎日が楽しいな、とAは思う
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みけいぬこ(プロフ) - どなるどさん» コメントありがとうございますっいただいた応援にこたえます୧( "̮ )୨✧︎ (3月14日 16時) (
レス) @page49 id: cde2af9807 (このIDを非表示/違反報告)
どなるど - どの作品も大好きなんですが、この作品はその中でもとくに大大大好きな作品です！！続き気長にまってます🎶応援してます！❤️🔥 (3月13日 21時) (レス) id: 6d4f03cb94 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - ラーメンさん» 2回目コメントありがとうございます！今は平穏な記憶をたくさん作っています( * ॑꒳ ॑*)これからが大変なので…頑張っていきますね (11月7日 21時) (レス) id: cde2af9807 (このIDを非表示/違反報告)
ラーメン(プロフ) - 更新お疲れ様です！みんな可愛すぎてもうなんかやばいです。これからも愛読させていただきます！ (11月7日 17時) (レス) id: 79a6e04b38 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - ラーメンさん» コメントありがとうございます！嬉しい：-：無理せず更新してきます！読んでくださってありがとうございますっ (10月5日 21時) (レス) id: cde2af9807 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2023年8月28日 13時
