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「なァ…！あれから何か成長したのか？俺に見せてくれよ…！」
「…」
対角に並び立ち、互いに次の行動を警戒する
終始無言を貫くAとは対称的に口を割らせたい心操は僅かなAとの関わりから怒りや不満を抱かせる発言を繰り返す
「対抗戦の時は完全に足でまといだったよな…炎耐性もなく飛行個性もない。あの日1番力を発揮できなかったのはお前だろ！」
「…」
そんな事ない、と言いたいところだが心操の言うあの日とはA.Bクラス対抗戦の授業でのことだ。A自身あの日は自分が仲間の為に何も出来ない役立たずだと思い知らされた。そこに悔しさはあるもののそれを否定したい訳ではない
その事実を受止め、同じ過ちを犯 さないよう出来ることを見つけたいと思っている
だから今、ここにいる
「(心操の個性は僕のと似ている…けど、相手に返答をさせなきゃいけない)」
体育祭と対抗戦で個性は把握している。そして、相澤は心操に対人戦闘の経験を積ませたいと先に話していた
「ｯ…早…蹴り、重すぎだ、ろっ！」
相澤直伝の捕縛布はAも過去に1度味わっている
この短期間でよく習得したものだと思うが相澤程ではないから自慢の脚力で交わし容赦なく蹴りを入れていた
「何…あんた喋んないだけで実は怒ってたりする？」
「…」
頬を赤くしながらニヒルに笑みを浮かべる心操
「(あれだけ言われてイラつかないわけないじゃん…)」
役立たずだった自分を隠すつもりも見苦しく弁明するつもりもない
だがしかし、明らかな挑発で何度も言われて腹立たない程仏ではないのだ
「痛ｯた…おい、ちょっとは加減してもいいだろ……こっちは個性バレてるのにさ…！」
加減したらしたで文句を言うだろうにそう言って悪い笑みを浮かべる心操は、眉間に皺を寄せ不機嫌そうなAをみてあからさまに楽しんでいた
「俺の個性はバレてるけどあんたの個性は攻撃特化じゃない…体術なら俺も訓練受けてる、いい練習台になってくれ、よなっ！！」
捕縛布で動きを制限し、Aの進行方向に一気に駆け寄り大振りの左拳
それはAに当たることはなかったが互いの闘争心にはどんどん油が注がれていく
「…やっぱり丁度良かったな」
そんな2人を遠巻きに眺めていた相澤は
ぽつりと独り呟く
程よい緊張感と対抗心、互いを何とかして倒そうと思うその闘争心がどこか心地よかった
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みけいぬこ(プロフ) - どなるどさん» コメントありがとうございますっいただいた応援にこたえます୧( "̮ )୨✧︎ (3月14日 16時) (
レス) @page49 id: cde2af9807 (このIDを非表示/違反報告)
どなるど - どの作品も大好きなんですが、この作品はその中でもとくに大大大好きな作品です！！続き気長にまってます🎶応援してます！❤️🔥 (3月13日 21時) (レス) id: 6d4f03cb94 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - ラーメンさん» 2回目コメントありがとうございます！今は平穏な記憶をたくさん作っています( * ॑꒳ ॑*)これからが大変なので…頑張っていきますね (11月7日 21時) (レス) id: cde2af9807 (このIDを非表示/違反報告)
ラーメン(プロフ) - 更新お疲れ様です！みんな可愛すぎてもうなんかやばいです。これからも愛読させていただきます！ (11月7日 17時) (レス) id: 79a6e04b38 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - ラーメンさん» コメントありがとうございます！嬉しい：-：無理せず更新してきます！読んでくださってありがとうございますっ (10月5日 21時) (レス) id: cde2af9807 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2023年8月28日 13時
