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溶かしても溶かしても湧いて出てくる氷に違和感を覚えたものの
むき出しになった水道管から漏れ出る水が不自然に凍り宙に漂う様を見せつけられ納得する
しかもおしゃべりが好きなのかぺらぺらと自分の異能とやらを説明してくれる外典様とやらは大分己の力を過信し負けることはないと思い上がってるらしい
「
「解放軍の目指す先の未来では異能の強さが社会的地位に直結する」
異能を高める事こそが生きることそのものだと思い込む男はその興奮を隠しもしない
「異能の強さ以外に生の価値はない」
少し高いところから下々を見下ろすかのように片手で赤子の首を折るかのように大勢のトゥワイスを一瞬で泥に変えてしまう
簡単に言ってのけるがそれが倍化のコピー共でなければ人であるのに、それを葬ることになんの罪悪感も感じていない様子
生に固執しているようで他者のそれには無頓着のようだ
「そりゃ哀しいな、死ね」
「死ぬのはそっちだ蒼炎」
仲間を屠られた怒りからではないが
根本的に目の前の外典とは考えが合わないようだ
もう、自分の勝利を確信してるかのような態度は虫唾が走る程に荼毘をイラつかせる
「おまえの身体さっきから焦げ臭いんだよ。相手の異能を見極めるのは基本中の基本」
フードで顔ははっきりと見えないはずなのに
その言葉に込められた嫌悪や侮蔑の感情は嫌でも伝わってくる
陽の光の元に出ていればその瞳は歪んでいる事だろうことは想像に容易い
「その爛れて剥がれ落ちそうな皮膚…おまえ……」
汚物でも見るかのような視線で
高みから荼毘を舐め回すそれは荼毘の弱点を分かっていると勝利を確信しているような傲慢さが滲み出ていた
「…！」
音もなく、ふわりと冷たい冷気が荼毘の背を撫ぜる
それは悪寒にしては温かく
季節柄の風にしては冷たくて
何より今は己の内に燻る熱で冷たさなんて感じないはずなのにそれは荼毘に冷たさを伝えてくる
「…遅かったなァ、A」
思わず綻んだ口元を隠すことなく荼毘は背後に感じる冷気に声をかける
視界の端に白藤の斑模様が見えた
「…俺を冷やせ、A」
氷叢Aに見出した価値
氷耐性のある己の身体とAの持つ溶けない氷の相性の良さだ
初めての試み、かつ命令なのにも関わらずそっと背に触れた手の感触に
蒔いた種が無事花開いた事を確信して口元が再び弛み弧を描いた
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みけいぬこ(プロフ) - カナデさん» コメントありがとうございます！ご心配ありがとうございます！無理のない範囲で更新してますので(*ˊ˘ˋ*)楽しんでいただけるのであればさくさく更新していきますよー( ⸝⸝⸝ ̫⸝⸝⸝)◦♡︎ (6月29日 10時) (
レス) id: cde2af9807 (このIDを非表示/違反報告)
カナデ(プロフ) - 最近更新多くてすごく嬉しいですが、ご無理なさらず…！！！に、頑張ってください〜！！ (6月28日 14時) (レス) @page16 id: 67591852ec (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - カナデさん» コメントありがたやー神(´；ω；｀)神。読んでるよーってわかるコメントとても嬉しいです！噛みしめて更新します✧︎ (6月6日 20時) (レス) id: cde2af9807 (このIDを非表示/違反報告)
カナデ(プロフ) - 更新ありがたや〜噛み締めて読みます…！！ (6月6日 18時) (レス) @page5 id: d6342d80f2 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - ゆるさん» 失礼しました(̨̡՞ . .՞)̧̢…💦 (6月6日 0時) (レス) id: cde2af9807 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2023年6月5日 17時
