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マスクを取って蹲るトゥワイスの傍に寄り添うガキが一人
荼毘が連れてきた駒だと言う、雄英ヒーロー科の学生
姿かたちは違えどあの緑谷出久と同種の人間がこうも近くにいる事に
違和感が拭えない
だけど似ても似つかないだろうそのガキは
苦しむトゥワイスを見て同じように苦しそうに表情を歪めた
『異能解放軍が生きていたとは！驚きじゃよ〜！おまえ達は闇の活性を上げよるのう！』
「！そうか！荼毘が使っていたハイエンド脳無を……！」
『無ゥ理ィじゃよ。他の子らはまだテスト段階に至っておらん！』
コンプレスの言葉に楽しげに言葉を並べるドクターの声を聞きながら死柄木はハイエンドなんて興味も欠片もないと脳内に浮かべてる作戦の勝率を計算する
学もないからその計算式なんてデタラメでまあ目算でギリ勝ちだろうと早々に決め打ってその作戦はもう決定事項だと脳内で決めつける
誰かの指図も助言も求めてはいない
この1ヶ月闘いどうしで疲れも溜まっている
だけどどうしてか頭はスッキリしていて今まで感じていた怒りも痒みも苛立ちも何もかもがない
それがどうも清々しくて後ろ向きな考えなんて何一つ浮かばない
今なら何をやっても上手くいく
何もかもを手に入れられて、下向きの運もうなぎ登りになるとしか思えない
「なァ助けてくれよ……仲間なんだ…ああああああああぁぁぁ」
「…大丈夫、」
ヒーローお得意のお決まりの決めゼリフ
普段なら吐き気がするほど嫌いなその言葉も
Aの口から吐き出されたそれは不思議と不快には感じなかった
たまたま出会ったショッピングモールで気づかせてくれたあの緑谷出久でさえ
全部を救う気でいる“大丈夫“は死柄木をイラつかせる
救えないものなど何もないと思ってる馬鹿げた瞳を粉々にしてやりたくなる
だけど、氷叢Aはそうじゃない
あの“大丈夫“はハリボテだ
そう
そうだと言い聞かせ願っている
その反面、その心の中は不安だらけで己が1番その言葉を疑っている
彼の目がありありと語っている
今すぐここから逃げ出したいと
誰かの救いの言葉を求めている
「(あぁそうか、お前も空っぽか…)」
荼毘はなかなかにいい人材を連れてきたのだなと死柄木は思った
氷叢Aは良くも悪くもぬるく抑圧されてきた側の人間
今までそれを苦とも感じてこなかった
苦という感情を抑圧されてきたこちら側の人間
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みけいぬこ(プロフ) - カナデさん» コメントありがとうございます！ご心配ありがとうございます！無理のない範囲で更新してますので(*ˊ˘ˋ*)楽しんでいただけるのであればさくさく更新していきますよー( ⸝⸝⸝ ̫⸝⸝⸝)◦♡︎ (6月29日 10時) (
レス) id: cde2af9807 (このIDを非表示/違反報告)
カナデ(プロフ) - 最近更新多くてすごく嬉しいですが、ご無理なさらず…！！！に、頑張ってください〜！！ (6月28日 14時) (レス) @page16 id: 67591852ec (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - カナデさん» コメントありがたやー神(´；ω；｀)神。読んでるよーってわかるコメントとても嬉しいです！噛みしめて更新します✧︎ (6月6日 20時) (レス) id: cde2af9807 (このIDを非表示/違反報告)
カナデ(プロフ) - 更新ありがたや〜噛み締めて読みます…！！ (6月6日 18時) (レス) @page5 id: d6342d80f2 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - ゆるさん» 失礼しました(̨̡՞ . .՞)̧̢…💦 (6月6日 0時) (レス) id: cde2af9807 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2023年6月5日 17時
