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「あの、もう…」
「あ、はい」
脅威に吃驚し立ち竦んでいるとおずおずとかけられた声にAはようやくコンプレスを横抱きの状態から地に下ろす
「いいなぁ、お姫さま抱っこです！女子の憧れです」
「トガちゃんやめて！みなまで言わないで…おじさん羞恥で死んじゃう」
「おう死ね！待ってそんなのだめ！あたしを置いていかないで！」
「…こんなときによくそんな茶番やれんな…」
泣き崩れるコンプレスとその傍に寄り添うトゥワイス
それを引いた様子で見つめるスピナーを見て気まずく居心地の悪さを感じるAだが、背中にひしひしと感じる楽しそうな荼毘の視線にその場に俯きただ耐える
この場は緊張感がなさそうに見えてその実全員敵なのだ
この後どうなるかなんて奴ら次第なのだから
『フム…全くとんだ鼠まで連れてきよって。AFOからそんな話はなかったがな雄英生徒が来るなんての』
「！」
「あぁ、これは俺の仕事の一環だ。無害だから安心しな」
『ヒーロー科生徒を前にして無害とな。面白いことを言う…まぁよかろうて、少々待っとれ…よいせ』
一瞬刺されたような言葉のナイフに心臓が大きく脈打った
感じた死の恐怖は奇しくも荼毘の一言により回避された。それを見せつけるかのように肩に腕が回され荼毘と寄り添うような形になりすぐ横に来た奴の顔を睨みあげる
「そう怖い顔をするな…これでコンプレスの借りは返したってことで？」
「…」
こっちは貸した覚えもないと返してもよかったのだが、それすらも奴を楽しませるだけだと思ったのと
「オエ」
「仁くん汚いのでゲップは止めてくださウプッ」
「！うぇ…」
突如襲った吐き気とそれに伴い口から溢れ出てきた黒い澱
トガやトゥワイスの口からも同様のものが溢れ出してそれが生き物のように蠢いて身体をぐるりと覆った
『さてと少し話そうか』
「(やば、どこかに連れてかれる…何か、痕跡を…ここに居たっていう……)」
この後どこに連れてかれるのか想像もつかない
Aは咄嗟に氷塊を作るとそれを少し先の崩壊した木の根元に飛ばした。圧縮させ硬度と凍度を上げた氷だ
2.3日は溶けずにその場に残るだろう
バシャリと音を立ててその場には黒い水溜まりだけが残った
ラジオの主の声に酔いしれるマキアは遠目からは岩のようにしか見えないだろう
ヒーローが喉から手が出るほどに探している
脳無を作るその人のアジト
Aは一人、わけも分からずその場に足を踏み入れることとなったのだった
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みけいぬこ(プロフ) - カナデさん» コメントありがとうございます！ご心配ありがとうございます！無理のない範囲で更新してますので(*ˊ˘ˋ*)楽しんでいただけるのであればさくさく更新していきますよー( ⸝⸝⸝ ̫⸝⸝⸝)◦♡︎ (6月29日 10時) (
レス) id: cde2af9807 (このIDを非表示/違反報告)
カナデ(プロフ) - 最近更新多くてすごく嬉しいですが、ご無理なさらず…！！！に、頑張ってください〜！！ (6月28日 14時) (レス) @page16 id: 67591852ec (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - カナデさん» コメントありがたやー神(´；ω；｀)神。読んでるよーってわかるコメントとても嬉しいです！噛みしめて更新します✧︎ (6月6日 20時) (レス) id: cde2af9807 (このIDを非表示/違反報告)
カナデ(プロフ) - 更新ありがたや〜噛み締めて読みます…！！ (6月6日 18時) (レス) @page5 id: d6342d80f2 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - ゆるさん» 失礼しました(̨̡՞ . .՞)̧̢…💦 (6月6日 0時) (レス) id: cde2af9807 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2023年6月5日 17時
