8 ページ9
「父親不在でおまえが相手ってのも冷静んなりゃあいい薪だ！」
「ッ……(クソの温度上昇が早い…喉が、焼ける…！)」
荼毘が足蹴にしてる平和の像がドロリと音を立てて溶けていく
「お前は俺が止める」
「……勘違いすんな、俺はとまてにも確り思うことがあるんだ」
轟焦凍を見つめる瞳は終怨の色を宿しおよそ家族をみるそれではなかった
溜めに溜めた炎をその身から吹き出し始める
「来るぞ！！」
「おチビ！あんたも手伝いなっ！！」
「！？」
グイッと雑に後ろに引っ張られ立たされたのはバーニンの隣で有無を言わさぬその圧と荼毘から膨れ上がる熱量に同じように両手を前に翳す
咄嗟に浮かんだのはその炎を止めなければいけないと思う気持ち
誰か一人でも欠けたらきっとAは悲しむだろうなと
そして奪おうとする荼毘に怒りを再び甦らせる
蜘蛛の名を冠するその炎は無差別に四方にその炎を散らせその場にいるヒーロー達を翻弄する
ここには炎耐性のあるものが多く配置されてるのとプロの名を持つ者たちばかりだからか大事には至ってはいないが耐えれるには少々熱すぎる熱だ
「くっ…」
「わがままでここ来たんだからへばんないでよ！」
「っせ…！」
「ショートくんもついけるか！？」
「行きます＿＿」
余裕そうなバーニンになんとか悪態をついていたら後ろから異様な気配を纏った轟の声が聞こえた
「一つ聞きてぇんだが焦凍…おまえ一体どんな面して怯える市民と一緒に雄英に籠っていられたんだ？」
同時に感じた殺気に、怒りより憎悪より何より身体が動いた
「！るいっ……！！？」
「！！」
死んでも殺したい奴がいた
自分の生まれた意味は復讐で
Aが安心して生きられる世界を作ることだと思っていた
その為に生きているし、Aのためにただそれだけのはずだったのに
「エンデヴァーの息子、荼毘の兄弟厄災の煮濁りみてぇなてめェが…そういう厚かましさだよ！最高の環境と最適な身体がありやがるくせに他に縋った！罪を罰を負うべきなのにこうやって誰かに守られる…」
「がは…ッ」
腸を抉るような荼毘の炎を纏った腕がるいを内側から焼く
どうしてこの2人の間に飛び出してしまったのだろう
そう思ってももう時すでに遅く
るいを間においても関係なく背後の轟に叫び続ける荼毘の濁り開ききった瞳は狂気を孕んでいてまったくるいを見ていないそれに黒炎が上がった
もうこのシナリオなら役に立ってやるだけだ
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 128人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
キョンシー(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (3月10日 23時) (
レス) id: 84d2022181 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - おりはらさん» コメントありがとうございます！原作が波乱すぎて( т т )どう繋げようかと息を潜めております…更新は必ずしますのでお待ちいただければと思います！ (3月10日 16時) (レス) id: cde2af9807 (このIDを非表示/違反報告)
おりはら(プロフ) - ゆっくりとですが、一気に読みました。ずっとみんなでニコニコしててくれ…(本誌の状況を知りながら言う)仔竜すがたのぬいぐる欲しい〜って思いながら泣いてました！！更新を待っても良いのでしょうか(;_;)救われてくれ… (3月10日 11時) (レス) @page13 id: 7f3b93897b (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - 琴葵さん» コメントありがとうございます！原作が波乱過ぎて書くのを躊躇しておりました；꒳；本誌は神です何度も読んで見てください！こちらは微睡む朝ののような幸せな未来に向けて頑張ります！ (2月14日 6時) (レス) @page13 id: cde2af9807 (このIDを非表示/違反報告)
琴葵(プロフ) - 一気読みしてしまいました…！最近アニメを最初から見始めている新参者ですが、この作品でよりもっと見なければと思いました。更新とても楽しみにしております…！どうか、されぞれの望む未来に暖かな木漏れ日が降る未来になっていますように。 (2月13日 9時) (レス) @page12 id: 2a7eef1005 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2023年6月5日 13時
