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「…わかってる、もう今更反対なんてしねぇよ」
「だったら顔に出すな。俺の生徒だ、あのまま終わらせるわけないだろ」
みなまで言わずとも理解し合える
そんな間柄から二人の会話はAからしたらよく分からない。首を傾げる姿に申し訳ない気持ちと理解しないでくれという想いが相反する
複雑な思いを胸に相澤はくしゃりと柔らかな白銀を撫ぜる。くすぐったそうに目を細めるそんな仕草さえ、愛おしく、触れる温もりに癒される
「ま、理由は分からんが姿は元に戻ってくれた。記憶はまっさらなままみたいだ。お前との会話で聞いたものや事柄を覚えてる事が理解できた。A、こいつは誰だ？」
「ひざし！」
「あぁ？じゃあ…こっちは？」
「しょーた！」
「おっけ、理解した」
前のAなら相澤のことは“いれいざー“と、そう呼んでいた。些細なことだがその違いは記憶が戻ってないことを十分に証明してくれるものだ
「青山の件は置いとくとして、Aは個性があるのか？」
山田のその言葉に、相澤は消えた防弾ガラスを思い出す。一瞬で音もなく文字通り消えたそれは個性の何物でもないだろう。なんならタブレットを通して空間移動をしたのだ
「ある。本人の意思に反応してるのかAが自発的に使ってるのかは分からんが、前と同じ個性がちゃんと残ってるとおれは思ってるよ」
「あぁー、良いのか悪いのか……どちらにしてもA組の奴らとオールマイト、んで信用のおける奴らには伝えておかねぇとな」
「そのつもりだ」
「つっても、ふらふら出歩けねぇしな…ここは一つ、呼んじまうか！」
にししと楽しそうに笑みを浮かべる山田に、そんな表情久々だなとふと思う。端末を弄り何やら電話をしに部屋を出る背中を見送り、束の間の2人っきりを堪能する
「しょーた、お話おわり？」
「ああ。ひとまずはな」
「ぼく、ずっとお話したかった！いっしょに話しよ？」
「そうだな」
この前学校で桃色の雪が降っていたと語るA
それは桜という花だと教えてあげれば楽しそうに嬉しそうに笑みを浮かべる
その桜が舞う姿が何故かおいしそうだったと締めくくるAはとても無垢でなんて穏やかなのだろうと思う
山田が戻ってくるまでそんな穏やかな時を過ごす
きっと、迎えが来るだろうから
個性があると分かった以上、安全な場所に置いておかなければならない
もう奪われないために、守るために
．
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みけいぬこ(プロフ) - 本好きさん» コメントありがとうございます！続き16は少しずつ執筆させていただいてます！よろしければ読んでみてください！原作が佳境でなかなか進められてませんが💦 (7月18日 16時) (
レス) id: cde2af9807 (このIDを非表示/違反報告)
本好き - 面白かったです♪ りゅうがすごく可愛いです。更新頑張って下さい。続きを楽しみにしています！ (7月13日 16時) (レス) id: 225623cf6e (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - 琴葵さん» こちらこそ、コメント＆リピートありがとうございます！！読んでくれてる人がいるというのは励みになります！練って練って更新していきますね！ (2023年4月5日 22時) (レス) id: a23455ed84 (このIDを非表示/違反報告)
琴葵(プロフ) - 更新本当にありがとうございます。更新されてうれしく、何度目か分からないのですが最初からまた読ませて頂きました。更新本当にありがとう。投稿者様、ご多忙な時期かと存じますがご自愛くださいませ。更新心から応援しております！ (2023年4月5日 20時) (レス) @page42 id: 2a7eef1005 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - ゅさん» コメント＆一気見ありがとうございます！！とても嬉しいです！原作に圧倒されてこの後どうしようかと更新遅延気味ですが頑張って進めますのでまたぜび読んでください！ (2023年3月24日 7時) (レス) id: a23455ed84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2023年2月18日 18時
