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「ははっ…分かるって言って分かってないじゃないか。あれじゃ、堂々巡りでしょ」
「物間、」
「ブラキン先生もそう思うでしょ？イレイザーベッドやベストジーニストがどれほど彼を大事にしているか、僕でも分かる！人にはそれぞれ決められた領分がある、それを超えて何かをなそうとするのは傲慢もいいとこだ」
「…その領分を超えて今事をなそうとしてるのはお前も同じだろう。そう目くじらを立てるな。今のお前なら彼の気持ちが分かるだろ」
ブラドの言葉に物間は舌打ちを返す
分かるからイラついてるんじゃないかと小さく呟いて汗で張りついた前髪を鬱陶しいとかきあげる
外野がとやかく言ったって決めるのは当人達だ。もうどうにでもなれと2人に背を向けた
じっとまっすぐ見つめてくる真紅の瞳は物間の言う通り堂々巡りの押し問答になるだけで譲りたくないと訴えていた
こんなに頑固な面があったのかと、それがなぜ今なのだと呆れのため息が出る反面、こんな時だからこそ曲げられないのだろうなとも納得する
明日誰かが死ぬかもしれない
勝たなければいけないが勝つ保証はどこにもないし、誰も死なないなんてご都合主義な事はそう簡単に起こらない
「こっそり、か…どうあっても黙って守られるのは嫌だってことか」
相澤のつぶやきにAは頷き一つ
一人安全所にいることをズルいと言うなんて
だけど、戦場の真っ只中に出たいと言わない辺り自分の立場を理解はしているようだ
記憶があるわけではないのに、言葉を話せるようになってから今日まで数日しか経っていないのにこの理解速度は、A本来の精神に追いつこうとしているようだ
本当にはぐらかすことも雑に言いくるめることも出来ないのだろうなと察する。無理矢理に隔離しようものなら自分勝手に抜け出してそれこそ最悪な事態になりかねないなと悟った相澤は、ベストジーニストの所から自分の所に来たという事もあり決断をするしかないかと腹を括った
「出来ることがないわけじゃない」
「ほんと！？しょーた、ぼくやるっ！」
相澤の言葉に目をキラキラさせてずいっと前のめりに近寄ってくる。やる気に満ち溢れて幼子がなんでもやりたいと駄々をこねているようだなとふと思う
これも子供の成長か…こんな時にしないでほしかったなと思ってしまうのは許してほしい
「何があってもそこから動くな、いいな」
「そこにいたら僕役に立てる？」
「ああ、役に立てるよ」
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みけいぬこ(プロフ) - 本好きさん» コメントありがとうございます！続き16は少しずつ執筆させていただいてます！よろしければ読んでみてください！原作が佳境でなかなか進められてませんが💦 (7月18日 16時) (
レス) id: cde2af9807 (このIDを非表示/違反報告)
本好き - 面白かったです♪ りゅうがすごく可愛いです。更新頑張って下さい。続きを楽しみにしています！ (7月13日 16時) (レス) id: 225623cf6e (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - 琴葵さん» こちらこそ、コメント＆リピートありがとうございます！！読んでくれてる人がいるというのは励みになります！練って練って更新していきますね！ (2023年4月5日 22時) (レス) id: a23455ed84 (このIDを非表示/違反報告)
琴葵(プロフ) - 更新本当にありがとうございます。更新されてうれしく、何度目か分からないのですが最初からまた読ませて頂きました。更新本当にありがとう。投稿者様、ご多忙な時期かと存じますがご自愛くださいませ。更新心から応援しております！ (2023年4月5日 20時) (レス) @page42 id: 2a7eef1005 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - ゅさん» コメント＆一気見ありがとうございます！！とても嬉しいです！原作に圧倒されてこの後どうしようかと更新遅延気味ですが頑張って進めますのでまたぜび読んでください！ (2023年3月24日 7時) (レス) id: a23455ed84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2023年2月18日 18時
