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＿＿＿……
「るい、これからどこいくの？」
「ん？新しい家だよ。雄英は人が増えてきて狭くなったからな」
「雄英広かったよ？それでも狭い？」
「俺たちの分が開けばその分人が入れるだろ」
「…んー、そっか？」
「そうそう」
少し先で、緑谷達が知らない人達にお礼の言葉と共に深々と頭を下げる。それをるいと眺めながらすぐそばにいるエクトプラズムの分身体をAは見やる
特に何か話してくるわけではないけどじっとこちらの様子を伺っている。怖くはないけどどこか慣れないなと少し心細く思う
爆豪は同じ髪色の女の人に背中を思いっきり叩かれ何やら話をしてぎゅうっと締めあげられていた。他の皆もどこか似ている男の人や女の人と抱き合い涙ぐみながら話をして名残惜しそうに別れを告げている
「あの人たち、なんて言うんだっけ…」
名前を知っている気がした
自分にもいた気がした
誰だっただろう
何だっただろう
思い出そうとすると胸の辺りがきゅううっと掴まれたように苦しくなって鼻の奥がツンとする
触れちゃだめなんだろうなと無意識に思って考えないようにしようと思う
「…」
けれど視線の先で子供たちの安否を心配し無事を祈って寂しさを飲み込んで大手を振って見送る彼ら彼女らの姿に羨ましいなと思ってしまう
どうして、そう思うのか分からない
でも、Aにはもう得ることのできないものなのだという事だけははっきりと理解していた
「っ……」
「！……どうした、A」
だからそれが無償に寂しくって悲しくって仔竜の姿になって飛んで近づいてきた爆豪に抱きついた
ぐいぐいと固い胸板を押してぐりぐりと頭を押し付ける
「おい、角痛ぇわ」
少し出っ張ってる角がぐりぐり刺さっているのだろう。そう言って脇に手を差し入れて優しく抱き抱えてくれる
それが嬉しくてでもやっぱり寂しくてそのまま腕を伸ばして首筋にひっついてもう離すまいと抱きついた
「おーおー、A甘えたモードですな」
「っせーぞしょうゆ顔」
「瀬呂な」
スンスンと甘い匂いを嗅いで心を落ち着けようと試みる。この匂いは何故か好きな匂いだ。いつから好きなのだろうと思ったけどそうやって考えるといつも寂しくなるから考えるのを辞めることにする
いつからとかどうしてとか考えるとその行き着く先がポッカリ空いた空洞みたいな所だから心の奥がひんやり冷たい気持ちになる
みんなもそんな気持ちになるのかな？
僕だけなのかな？
よく分からなかった
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みけいぬこ(プロフ) - 本好きさん» コメントありがとうございます！続き16は少しずつ執筆させていただいてます！よろしければ読んでみてください！原作が佳境でなかなか進められてませんが💦 (7月18日 16時) (
レス) id: cde2af9807 (このIDを非表示/違反報告)
本好き - 面白かったです♪ りゅうがすごく可愛いです。更新頑張って下さい。続きを楽しみにしています！ (7月13日 16時) (レス) id: 225623cf6e (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - 琴葵さん» こちらこそ、コメント＆リピートありがとうございます！！読んでくれてる人がいるというのは励みになります！練って練って更新していきますね！ (2023年4月5日 22時) (レス) id: a23455ed84 (このIDを非表示/違反報告)
琴葵(プロフ) - 更新本当にありがとうございます。更新されてうれしく、何度目か分からないのですが最初からまた読ませて頂きました。更新本当にありがとう。投稿者様、ご多忙な時期かと存じますがご自愛くださいませ。更新心から応援しております！ (2023年4月5日 20時) (レス) @page42 id: 2a7eef1005 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - ゅさん» コメント＆一気見ありがとうございます！！とても嬉しいです！原作に圧倒されてこの後どうしようかと更新遅延気味ですが頑張って進めますのでまたぜび読んでください！ (2023年3月24日 7時) (レス) id: a23455ed84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2023年2月18日 18時
