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切島に抱かれ楽しそうに話すAは爆豪の記憶の中にあるAと何一つ変わらない見た目をしていた
白銀の柔らかな髪を揺らし、人懐っこい笑みを浮かべる姿は今までの悲惨な出来事を何一つ知らないといった無垢なそれそのもので「あぁ、本当にまた何も覚えてないのか」と思った
人は一度体験したことはどんな奇想天外な出来事であっても免疫がつくのだな、と思った
それは爆豪の冷静で敏い性格が災いしてるのかは分からないが、それのおかげで冷静なのは確かだった
切島は笑ってはいるが内心この接し方で正しいのだろうかと焦っている。実の所繊細で気にしいな奴だ、何が地雷になるかと言葉選びにもことの他慎重になっていることだろう
…手助けをしてやるつもりは毛頭ないのだが
「(するなら俺じゃなくてあっちだろ)」
そう思って正面に座る担任に目を向けると同じようにこちらを見ていたようでバチリと目が合った
「これから慌ただしくなる。始終そばに居てくれとは言わん。とりあえず雄英に戻してほしい」
「俺はタクシーじゃねぇぞ。それにこいつ外連れ歩いていいのかよ。誰が見てるか知らねぇぞ」
「ここの地下から1番近い拠点に行ける。今なら塚内さんやホークスがいるだろうから合流して移動してほしい」
「…Ｎｏ．2がタクシーってわけか。悪かねェ」
そういう訳ではないのだが、訂正したとしても理解を改めるわけないかと相澤は早々に諦めた。どちらにしてもホークスらを頼って雄英まで送り届けてもらうことには変わりない。何も聞いてこない、聞かれても答えられることは少ないのだが悟っているのか諦めているのかそれ以外なのか、今の爆豪は相澤にはうまく読み取れない壁があるように感じた
「じゃ、頼むわ！お二人さん」
「あ、はいっ！って、え？！」
「またな、A。ちゃんと歯磨いて寝るんだぞ」
「またね、ひざし。わかった、はみがいてねる」
「行くぞ」
「え、ちょま…あ、失礼しましたッ！！」
1人取り残されている切島は混乱した様子を見せながらも律儀に一礼してしっかりAを抱きながら先を行く爆豪を追って病室を後にした。爆豪に説明を求める声がかすかに聞こえるも爆豪の声は聞こえて来ず、苦労が耐えないなと内心思う
「一先ず安心、か！しばらくAにはタブレットとか見せない方がいいな」
どこでも行けちゃうもんなぁと続ける言葉に
「そうだな」
開け放たれた扉を見つめながらそう答えた
．
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みけいぬこ(プロフ) - 本好きさん» コメントありがとうございます！続き16は少しずつ執筆させていただいてます！よろしければ読んでみてください！原作が佳境でなかなか進められてませんが💦 (7月18日 16時) (
レス) id: cde2af9807 (このIDを非表示/違反報告)
本好き - 面白かったです♪ りゅうがすごく可愛いです。更新頑張って下さい。続きを楽しみにしています！ (7月13日 16時) (レス) id: 225623cf6e (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - 琴葵さん» こちらこそ、コメント＆リピートありがとうございます！！読んでくれてる人がいるというのは励みになります！練って練って更新していきますね！ (2023年4月5日 22時) (レス) id: a23455ed84 (このIDを非表示/違反報告)
琴葵(プロフ) - 更新本当にありがとうございます。更新されてうれしく、何度目か分からないのですが最初からまた読ませて頂きました。更新本当にありがとう。投稿者様、ご多忙な時期かと存じますがご自愛くださいませ。更新心から応援しております！ (2023年4月5日 20時) (レス) @page42 id: 2a7eef1005 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - ゅさん» コメント＆一気見ありがとうございます！！とても嬉しいです！原作に圧倒されてこの後どうしようかと更新遅延気味ですが頑張って進めますのでまたぜび読んでください！ (2023年3月24日 7時) (レス) id: a23455ed84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2023年2月18日 18時
