【ヒロアカ】平和とはなにか3 (ページ43)

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- ほぅ、これはなかなか

開始の掛け声を発した公安委員会の不眠は早々に広げられたフィールドでの変化に感嘆の声を漏らす
例年形式は変われどこの仮免試験には主催者側の意図していない慣習に近いものが存在する。いついかなる時もピンチをチャンスに、確実に救い(正解)を導き出す人材を世に輩出していかなければならない。俗に雄英潰しと言われる目の前で自然に行われる唯一個性不明のアドバンテージを失っている高校、雄英が真っ先に標的にされる光景

「彼の個性は確か、柔化。地面を柔化させて敵の足をくじかせる。開始と同時でこの広範囲を、B組は事前に伝えられていたのですか？ブラド」

「俺は何も言ってない。あいつらが各自で考えて行動している。A組に劣るB組が…と驚いたか？」

「そんな事思ってませんよ。A、Bは優劣の値ではありません。話題性はAに軍杯が上がってますが試験にそこは関係ありませんから」

散々比べられているのだろう。自虐的な言い回しとそれを良きとは思ってない不満が言葉の節々に滲み出ている。情に熱いヒーローという認識ではあったが、今年の受け持ちは相当に熱が入ってると見える

「上空からの対策にボンド…しかも仲間内には当たらないよう調整までされている。何もない空間にまるで壁があるようだ。仲間の個性を有効に利用し個々バラバラに動かず…工場地帯エリアに向かうようですね」

一個団体としてB組は移動してるように見えるだろうが、モニターを介して全体を広く見ているからB組が闇雲に他生徒から逃げてる風には見えていない。身体強化の個性持ちなのだろう、凸凹な体格の生徒が2人、大柄な方は男子生徒を1人抱え計3人、ものすごい速さで工場地帯エリアに向かっている

待ち伏せか

何か罠を仕掛けるのか

よく見ると分解された人のようなものが空中を自由に飛んでる姿も見える

何かするのは確実

この短時間でこの行動力は賞賛に値するだろう

例年の雄英潰しが今年はそうでもなさそうだと見ているものはどきどきはらはら、そして期待にその目を輝かせ食い入るように見つめるのだった

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