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強くなれ エンデヴァーを超え誰よりも
「お！氷叢コスチューム新調してんじゃん！」
「回原のに似てね？」
「バカ、色だけだろ。似てねえわ」
「親子コーデ笑」
「取陰ちゃん、うまいノコ！」
「うまくねぇから！」
足早に体育館に向かえば既に着替えて集まっていたB組メンバーが出迎えてくれる。いつものメンバーとなりつつあるる泡瀬と円場が駆け寄ってきてその言葉にすかさず回原がツッコミを入れる。耳聡いのか女子の会話にもツッコミを入れていて和やかな会話に少し気分が紛れる
「おーい集まれ！授業の説明をする！」
鼻息荒く誰よりも楽しみにしていたようなブラドの声にわらわらと生徒たちが集まる。ブラドの他にもプロヒーローが何人かきており、一歩前に出たブラドが話を進める
「朝にも言ったように必殺技考案及び個性をより伸ばす圧縮訓練の時間とする！これは後期始業までの間はずっとだ！」
「個性伸ばしも並行して行うのですな？」
「宍田、うちら合宿中断になったからじゃないか？中途半端な所もあるし」
「拳藤の意見と同意だ。僕もまだまだ満足いくものは得られていない」
「まぁ、元から合宿期間だけで個性伸ばしを終わらせるつもりはなかったんだけどね」
庄田の言葉を受けてかブラドの隣にいたセメントスがにこりと柔らかな笑みを浮かべて話し始める
「本来は2年時に受けることが一般的な仮免許の取得試験。今年は1年生の段階で参加することになってるわけなんだけど、それだけの目的ではなくヒーローとして戦闘力の有無、引いては必殺技の有無はこれからとても重要になってくる。それがあってこそ、他の機動力や判断力、コミュニケーション能力や統率力と言ったものが活かされて行くと思ってもらってもいいよ」
「うへぇ攻撃特化の奴が有利じゃん」
「ソウトイウコトデモナイ」
嘆きの声を上げる円場にエクトプラズマはちらりとAを見やる
「期末試験ノ時、氷叢ハミッドナイトニコレトイッタ攻撃ハシテイナイガクリアデキタナ」
「あ、確かに」
一気に皆の視線がAに集まる
「確かに私はあの時特に攻撃は受けていない。けれど彼の幻を見たわ。あれは光の屈折を利用した一種の幻影ね？氷叢くん」
ミッドナイトの言葉に隠すことでもないのでひとつ頷く
それは家での訓練の時にたまたま見つけたものだった
．
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2023年2月2日 14時
