【ヒロアカ】平和とはなにか3 (ページ26)

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「…待って、2人とも喧嘩しないで…」

自分を挟んでいがみ合う物間と拳藤

申し訳ない気持ちでいっぱいで止めようと試みるも2人はAの言葉はガン無視で睨み合っていた
無視と言うよりは、聞こえてはいるが互いの思いを引き下げる気はないと言った様子だ

「拳藤は悔しくないのかい？毎回毎回大切な仲間がA組のせいで傷つけられる現状を」

「だから、A組のせいじゃねぇって言ってるだろ。保須も合宿ん時も悪いのは敵だろ。敵を追い払える力がなきゃお前のそれはただの負け犬の遠吠え、責任転嫁だよ」

「ふっふっふっ、そうとも言える。だからこそさ！！」

バンっと両手を伸ばしハハハハハハ！！といきなり高笑いをし出す物間

そういう所がなければ普通にイケメンの部類に入るのに…と冷静に見ていた柳は思った

「目に見えて優遇も不運もA組が先！でも僕らは着実に堅実にことを成している！目の前のことに騒ぎはしゃぐA組を！この必殺技の習得と仮免試験で見返してやるのさ！僕はそのための鼓舞を今！しているのさっ！！」

「んー、まぁたしかに。A組がはしゃいでくれてるおかげで午後のヒーロー基礎学の授業何をするかは知れたわけだから。それまでのこの時間、考える時間に充てることができるね」

「授業中に考えて見てもらうよりある程度考えてることを体現する方が少し早いってことね」

「その通り！！骨抜に吹出よく分かってるじゃないか」

ふふふふふふと魔王のような笑みを浮かべる物間。なかなかに楽しそうだ

「A組より質のいい必殺技を身につけ仮免試験に望み全員合格する！そうしてB組の優秀さを見せつけるのさ！」

言い方はどうあれ、そろそろA組を出し抜きたいというのは少なからずみんなの心にはあるようだ。呆れていた表情からどこか賛同しているようにも見える

「確かに、いかにチャンスを物にするかは事前準備ありきだからな」

「情報のアドバンテージ」

「柳そういうことなんだな～」

「はぁ、物間に乗せられるっていうのが癪だけど…」

「拳藤氏、そう言わない。我らは堅実に向上していくということです」

周りの空気が一体になってきた感じがする。その時にまたポンと肩を叩かれる。そこには物間がいる

「もうこれ以上君一人大怪我とかさせないからね」

「物間」

「主役になれないと分かってはいても、友を守れない脇役なんてごめんだからね」

強い決意を言葉にする物間

それがAには嬉しさより申し訳なさが勝ってしまった

迷惑を、かけてしまっていると

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