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「Aくん、起きて早々に悪いんやけど話聞いてもいいかな」
騒がしい室内で凛とした声がAの耳に届いた
「…麗日、さん」
ふわりと横髪を揺らして前に進み出てきた麗日
その表情はとても真剣で初めて会った時のふわっとした笑顔はそこにはなかった
少し怖いくらいの真剣さ、でもそのまっすぐ見つめてくる瞳には強い意志とどこか緑谷に似たあたたかさが感じられた
今の緑谷には見られなくなってしまった純粋な誰かを救けたいという瞳だ
「轟くんからAくんがエンデヴァー達と行動してたってきいたんよ。それって本当？」
焦凍にそういう話をした記憶はAにはない
けど、エンデヴァーと焦凍は親子だからそういうやり取りをしていてもおかしくはないかと、それより何故麗日達がその事実を知りたいのかそちらに意識を向ける
それも先の爆豪の言葉で理解は簡単にできた
Aも心配していた
一人孤独に敵と対峙する緑谷の存在
最後にみたボロボロな彼の姿
「本当…ホークスさん達に俺の個性で敵の記憶を視てほしいって言われた。情報が、足りないから」
「そこに、デクくんはいる？」
「…俺が気を失う前はいた。先頭を一人で走って敵と戦ってた」
「チッ」
Aの言葉に爆豪が舌打ちを零す
トップスリーがいて前線に仮免止まりの緑谷が一人ということに疑問を抱かないことから想定内のことなのだろうとAも理解する
驚く人がこの場に誰もいないことから緑谷は元来からそういう性分なのだろう
でも周りの真剣な表情からそれを良しと思ってないこと
そして、Aが思っている通りそれが皆の望んでない方向なのだろうということまで理解した
Aも一抹の不安を感じていた
あのまま一人進んでいった先は途方もない闇だと
そして、Aの記憶の中に残っているレディ・ナガンの記憶
「…ッ、オールフォーワン、は…緑谷くんを狙ってる…」
レディ・ナガンを見つめるオールフォーワン
眼球がないのにその落窪んだ所は弧を描くように歪んで嗤っているように見えたし、レディ・ナガンに向けた甘言密語のそれはまさしく騙す側のものだった
「他人の弱い所をついて…捨て駒にしてでも緑谷を捕まえようとしてる…それを知って、緑谷はどんどん先に行こうとしてる」
限界を越えたその先
孤独で酷く暗く寒い深淵の地
そっちに行っちゃダメだ
そこはただただ恐ろしい所だから
「緑谷を、止めてあげて……っあっちは行っちゃだめだ」
．
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あの - まじで、あの、好きです！！！！早く平和になってイチャこらしてる2人が見たいです！！！！！ (2023年2月22日 12時) (
レス) @page50 id: e2320a25d7 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - りんごさん» りんご様ありがとうございます！とても嬉しいいい(*ˊ˘ˋ*)非戦闘員であの怒涛の原作どこまでついていけるか分かりませんが(´•ᴗ•;ก)終わりまでぜひ楽しんでいってください！ (2023年2月18日 8時) (レス) @page48 id: a23455ed84 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - このシリーズにどハマりしてしまいました＞_＜♡がち最高です❤️🔥❤️🔥続きまってます！ (2023年2月12日 10時) (レス) @page40 id: 8b4cfe6f33 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - ｃｃさん» コメントありがとうございます。先品を作る上でイメージから入ってるところがありまして愛着のあるもので掲載させていただいていました。見ずしてお話にいけるよう修正しましたのでこちらでお許しいただけたらと思います。 (2023年2月9日 15時) (レス) @page1 id: a23455ed84 (このIDを非表示/違反報告)
ｃｃ - 主人公のイメージいらない (2023年2月9日 10時) (レス) id: 4a4dc79469 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2023年1月6日 12時
