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「私たちよりよっぽど辛いハズの子が恨んで当然の私を再びお母さんと呼んでくれた」
静かな母の声が自分の事を話してると気づいた時にはとんと肩に何かが触れた
そちらに瞳を向ければ綺麗な澄んだ碧がすぐ隣にいて
不安そうなでも驚いたような少し見開いたそれとかち合って心の奥がじんわりとあたたかくなった
無意識に手を伸ばしてその肩に触れる
「雄英高校でお友だちを作って、誰かを救うことの大切さを学んで多くの愛を知った」
愛なんてくすぐったいなと思ったけどその通りだなと母の言葉に納得した
ストンとその一言が腑に落ちて縋る心細そうなAの手をそっと握った
俺はここにいる、と伝えたくて強く握れば優しく返されて心が満たされた
これが愛か、そうか…と噛みしめた
守りたい
ここにある全てを守りたいとそう思って正面に向き直った
「そして私たちをつなぎ止めてくれた。焦凍が轟家のヒーローになってくれたのよ」
「ケホッ…ここに来る前お母さんと話した…お前がもう戦えねぇと思って…俺がやるしかねぇと思った」
まだ掠れた弱々しい声でそれでも焦凍は俯く小さくなった背に語りかけた
思いをぶつけるように
きいてきいてと親に縋る子供のように
「……でも違うみてえだ。一人で、なんて傲慢だった。俺の、俺たちの傍にはちゃんといる」
生きていてくれる
それだけで嬉しいことも力になることがある
感じるぬくもりを離さないというようにもう一度握る
「泣き終わったら立てよ。皆で燈矢兄を止めに行こう」
はじまりは1人のせいだったかもしれない
けど今は1人だけのせいではない
諦めないことで救われることもある
それを身をもって学んだからこそ
今この手を伸ばせるんだろうなと焦凍は思った
嘆く父の声を聞きながら少し居心地の悪さを感じながら
だけど嫌じゃないのは感じるぬくもりのおかげなのだろう
「(A、俺…愛してるみてぇだ)」
ここにいてもいいのかなと少し不安げにでもきらきらと輝いてみえる碧の瞳
さらさらと蛍光灯の光で輝きを増す金の髪
少し下がり気味な眉も
歯で食いしばってしまうその唇も
何もかもが愛おしいと、守りたいと思う
今まで感じていたもやもやも
されてほしくなかった下世話な妄想も
好きだからという気持ちで全て納得できてしまった
『すみませーん』
エンデヴァーの嗚咽だけが響いていた室内に
機械的な声が聞こえてきて
開けられた扉から現れた見知った2人の姿に
その驚きに
焦凍の思考が停止した
．
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あの - まじで、あの、好きです！！！！早く平和になってイチャこらしてる2人が見たいです！！！！！ (2023年2月22日 12時) (
レス) @page50 id: e2320a25d7 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - りんごさん» りんご様ありがとうございます！とても嬉しいいい(*ˊ˘ˋ*)非戦闘員であの怒涛の原作どこまでついていけるか分かりませんが(´•ᴗ•;ก)終わりまでぜひ楽しんでいってください！ (2023年2月18日 8時) (レス) @page48 id: a23455ed84 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - このシリーズにどハマりしてしまいました＞_＜♡がち最高です❤️🔥❤️🔥続きまってます！ (2023年2月12日 10時) (レス) @page40 id: 8b4cfe6f33 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - ｃｃさん» コメントありがとうございます。先品を作る上でイメージから入ってるところがありまして愛着のあるもので掲載させていただいていました。見ずしてお話にいけるよう修正しましたのでこちらでお許しいただけたらと思います。 (2023年2月9日 15時) (レス) @page1 id: a23455ed84 (このIDを非表示/違反報告)
ｃｃ - 主人公のイメージいらない (2023年2月9日 10時) (レス) id: 4a4dc79469 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2023年1月6日 12時
