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「緑谷くん」
「！ベストジーニスト、おはようございます」
訓練の合間に少し気になることがあった緑谷は1人だけ訓練場を抜け敷地内の森林区域を歩いていた
「わっ、Aくん！？」
背後から声をかけられ振り返ればそこにはタイトなジーンズに身を包んだベストジーニストと、
「(すごい匂い嗅がれてる……！)」
ふわりと翼をはためかせて飛び込んできた白い仔竜
緑谷が誰かを確かめるようにスンスンスンスンと鼻を鳴らすと満足したのか顔を上げその澄んだ瞳を緑谷に向ける。パタリと一度尾が揺れ挨拶をされたのかなと思った緑谷は「こんにちは、Aくん」と声をかけた
「キュイ」
「返してくれたのかな？ありがとう」
そう言って頭をそっと撫でると擦り寄ってきて笑みが零れた
「緑谷くんちょうどよかった、少し頼まれてくれないか」
「？はい、何でしょう」
ベストジーニストはこれから今後のことについての話し合いが行われるということでその移動中らしい。リカバリーガールの所にAを預けに行こうと思っていたという
「今日中に戻れるか分からなくてね、A組に任せても問題ないと思うから頼めるかな」
「ぼ、僕でいいんですか？！」
「A組にと言ったはずだよ。君一人に任せてももちろん構わないが…喧嘩のないように、ね」
含みのあるその言い方に1度は首を傾げるもののぞわりと背筋を這う寒気と緊張、思い出した爆ぜる爆音に思わず背筋が伸びた
「然るべき所に責任もって連れていかせていただきますっ！！」
「ははっ、まぁよろしく頼むよ。A、夜更かしはしないように。いいね」
「？キュー」
ポンとAの頭を一度優しく撫でてベストジーニストは背を向け歩き出す。少し前の自分ならこんなに気さくにNo.3ヒーローと話すこともできなかっただろうに(今ではちょっと過保護なお父さんのように見えてしまう)
「…じゃあ、行こうかAくん。かっちゃんの所に案内するよ」
「キューイ」
「かっちゃん。分かるかな、爆豪勝己だよ」
尾が揺れる。何か気持ちを伝えようとしてくれてるのかただ揺れただけか、それは分からない
「君とかっちゃんはすごく仲が良かったんだよ。とっても大切にしていたんだ」
「…ッチャア？」
「！」
聞こえた声に緑谷はAを見る
「今、話そうと…した？」
思わず漏れた言葉にAは首をこてりと傾げる
「…かっちゃん」
「キュイ」
「…気のせいか、」
それは願望だったのだろう
そうだったらいいのに、と
．
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みけいぬこ(プロフ) - ユキさん» ユキ様コメントありがとうございます！私の趣味趣向を盛り込んだお話楽しんでいただけて何よりです！原作に追いつく勢いなのでゆっくり更新ですが楽しんでいただければと思います！ (2023年1月19日 14時) (
レス) id: a23455ed84 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - はじめまして。竜ってかわいい設定だな、と気になり拝見していたところ、気付けば夢中になって一気に読み進めてしまっていました。 (2023年1月14日 9時) (レス) @page50 id: c037b1aedc (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - カンナさん» ご連絡ありがとうございます！リンクミスでした！修正いたしました！ありがとうございます✦ฺ (2022年11月16日 17時) (レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
カンナ(プロフ) - 16話の後から続編になって、”竜の見る夢13”となっています…！何か意図があったのならごめんなさい…。 (2022年11月16日 16時) (レス) id: 8ea5502c44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2022年11月14日 12時
