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ベストジーニストが作ったパンケーキを食べた
ほんのり甘くて優しい味のそれを
塩味のきいたベーコンと一緒に食べて甘さを忘れた
Aが好きだったそれは
るいの好物ではなかった
その優しさが少し痛くてでも嬉しくて
泣きそうになった
「美味しいか、るい」
「…不味くなるようなメニューじゃねぇだろ」
「そうか」
殺伐とした世界の中で
ここだけがあたたかいのではないかと思うほどだった
「(…こいつらが、ずっとこうやってへらへらしてられるままがいい)」
この空間にいつかAがはいってきて一緒に過ごせたらいい
るいはそう思う
自分がここにいてもいいとそう言ってもらえたから
るいが望む未来を描いていきたい
その実現がるいの幸せであり
Aの幸せにも繋がるから
「おい、ジーパ……ベストジーニスト」
「前のようには呼んではくれないのかい」
「呼ばねぇ！呼んでたの俺じゃねぇし！って、じゃなくて！」
こんな軽口にも柔らかな笑みを浮かべられることに恥ずかしさを感じ、赤くなる頬をそのままにるいは力強い瞳をベストジーニストに向ける
そこにもう憎悪や警戒の色はなく
澄んだ深紅の瞳がベストジーニストを見つめる
「俺も強くなりたい！今度こそちゃんとAを守れるように！Aが残してくれた個性、ちゃんと扱いたい！」
「じゃあ特訓あるのみ、だね。るいくん」
「お前は喋んな！くそ鳥！」
「えー俺こう見えてNo.2だよ？るいくんが強くなりたいなら特訓みてあげようかなと思ったんだけど」
「ぐっ…お前に、教わるなんて…」
「俺、すっごい強いよ」
にこにこニヤニヤ
テーブルに肩肘ついてそこに顎を乗せ楽しそうに笑みを浮かべるホークスが、るいには性格のものっっすごく悪い魔王かなにかにみえた(本人談)
「今日この後はオールマイトが戻るまで待機だからるいの個性を私もみよう。どれ程戦いができるのかも、ね。戦闘はさせるつもりはないが自衛の術は身につけておくにこしたことはない」
「まずは義手作ってあげた方がいいんじゃないですかね」
「いらねぇ、ハンデでもなんでもねぇ。これはAの優しさだから」
「…そこはおいおいとしておこう。食べて少ししたらひとまずは訓練場を一つ借りよう」
少しずつ、前に進む
強くなるために
明日を笑って生きるために
大切な人を守るために
．
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みけいぬこ(プロフ) - ユキさん» ユキ様コメントありがとうございます！私の趣味趣向を盛り込んだお話楽しんでいただけて何よりです！原作に追いつく勢いなのでゆっくり更新ですが楽しんでいただければと思います！ (2023年1月19日 14時) (
レス) id: a23455ed84 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - はじめまして。竜ってかわいい設定だな、と気になり拝見していたところ、気付けば夢中になって一気に読み進めてしまっていました。 (2023年1月14日 9時) (レス) @page50 id: c037b1aedc (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - カンナさん» ご連絡ありがとうございます！リンクミスでした！修正いたしました！ありがとうございます✦ฺ (2022年11月16日 17時) (レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
カンナ(プロフ) - 16話の後から続編になって、”竜の見る夢13”となっています…！何か意図があったのならごめんなさい…。 (2022年11月16日 16時) (レス) id: 8ea5502c44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2022年11月14日 12時
