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関係ねェ
生まれ変わりだろうが
記憶がなかろうが
そんな事、どうだっていい
白いふわりとしたあたたかな身体を爆豪はそっと抱き上げる
弛緩しきったその身体を丁寧に、そしてしっかりと支え逞しい硬い胸元に寄せる
聞こえる鼓動はAの生を証明し
健やかな寝息は平穏を証明する
「この姿を選んでるっつーことはそういう事だろ。こいつはAで、なんも変わンねェわ。記憶がねェならまた作っていけばいい。これから、傍でな」
昔を懐かしんでいけないわけではない
また生まれ一からやり直したいなら付き合ってやる
今までのAもこれからのAもどっちもAで、例え違いが出たとしてもそれを修正する必要なんてない
認めてあげればいい、ただそれだけ
「生きてりゃ…色んなことがあるもんだろ」
「爆豪…」
生きてるからこその変化
それすらも楽しみ、愛おしいと感じるだろう
分ける必要などないのだ
Aが既に選んでいるのだから
再び、Aとして生きることを
「…言葉は私が教えよう。君では不安だからね」
「アァ？！ンでだよ！」
「…かっちゃん」
「おい、何哀れんでんだクソデ…出久！」
「いやっ、何も言ってないよ！！？」
「態度に出てンだよァ」
「ハッハッハー」
「笑ってんじゃねえわ！！殺すぞ」
しんみりした空気が一気に霧散し和やか(？)なムードにベストジーニストは隠してる口元に弧を描く。先までの不安が今では混沌とした世の中にいて明日を楽しむ希望がうまれた
あの子が目を開けたらどう自己紹介をしよう
空は飛べるだろうか
言葉は何から教えようか
どう、関係を築いていこうか
「るい」
そこまで考えてベストジーニストは長い脚を折り、しゃがんでるいと目線を合わせる
泣いて赤くなった目元をそっと拭い、幼さの残るその顔をじっくり正面から見据える
「Aを絶対に傷つけない、危険な目に合わせないと誓おう。この時代に生まれて良かったと言ってもらえるように私の一生をもって証明しよう」
「…」
「そして、君も。生まれてよかったと、私達を信じて良かったと思える未来になる事を」
「…弱いもん扱いするな。俺は俺の手で今度こそAを守ってみせる。正しいやり方で」
まっすぐそれでいて力のこもった瞳を受け、ベストジーニストはポンとるいの頭に手を乗せる
「では、同じ思いを持ったもの同士、協力していこう」
「…」
小さく聞こえた肯定の言葉に
聞いていた緑谷は安堵と嬉しさに笑みがこぼれた
．
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みけいぬこ(プロフ) - ユキさん» ユキ様コメントありがとうございます！私の趣味趣向を盛り込んだお話楽しんでいただけて何よりです！原作に追いつく勢いなのでゆっくり更新ですが楽しんでいただければと思います！ (2023年1月19日 14時) (
レス) id: a23455ed84 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - はじめまして。竜ってかわいい設定だな、と気になり拝見していたところ、気付けば夢中になって一気に読み進めてしまっていました。 (2023年1月14日 9時) (レス) @page50 id: c037b1aedc (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - カンナさん» ご連絡ありがとうございます！リンクミスでした！修正いたしました！ありがとうございます✦ฺ (2022年11月16日 17時) (レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
カンナ(プロフ) - 16話の後から続編になって、”竜の見る夢13”となっています…！何か意図があったのならごめんなさい…。 (2022年11月16日 16時) (レス) id: 8ea5502c44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2022年11月14日 12時
