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「怪我はないかっ！」
「！……はい、大丈夫…です……」
瞬きの間に落ち着いた現状
慌ただしく開けられた扉の音に肩を震わせたAだったがすごい剣幕で肩を捕まれ相澤にそう声をかけられビクつき固まった身体をそのままにふわりとした言葉を返してしまった
車はやや浮いた状態で固定されており本当にこんな巨体が宙を舞ったのかとぼんやり頭の端で思いながら安堵の溜息をつく相澤を見つめる
この気持ちが一体何なのだろうと思いながらふと、少し先で爆豪の声が聞こえて視線をずらす
背を支えられ一二歩相澤と前に進むと、敵を焦がし捕まえてる轟と両手を広げ高笑いをしてる爆豪の姿が見えた
「クソデク！モブはぁ！？」
「知らない！
「ったく、あいつら……」
大声でそんなことを話す2人に呆れたため息と声を漏らす相澤。Aには分からなかったがモブとは一般の人たちを指す事なのかと隣に相澤がいるから安心してそんなことを考えられる。まだざわつき不安視している人がたくさんいる中でAはもう安全だ、と思えていた
それは隣にぴったりと相澤というヒーローであり信頼の置ける人がいるから
それがどれだけ心強いものか、周りの様子を見て改めて実感した
そうして落ち着いて周りを見れるからこそ、少し先、爆豪のその奥に蹲るより鮮烈な赤を目にして
「……」
その儚さに息を飲んだ
テレビ画面越しに見たものと同じなようでそうじゃない彼の姿は、教員寮で初めてあったオールマイトを彷彿とさせた
頼りなさそうに見え儚そうなのに、大きくて力強くて本物の優しさ、その塊のような人
「悪かった。一瞬、考えてしまった……！」
弱々しく、でもはっきりとエンデヴァーは言葉を紡ぐ
他の人の目があるとか誰が聞いてるとか
そんなの関係なしに本音を吐露する姿にまたAの胸がきゅうと締めつけられた
「俺が助けたらこの先お前は、俺に何も言えなくなってしまうのではないかと……」
「……」
なんでそんな事が言えるのだろう
何も言えなくなってそれでいいのではないか
歪んでいるだろう轟の家族の形
嫌悪の眼差しを向けられ罵られることが減るかも知れないのに
エンデヴァーは、彼はそれを恐れ躊躇したと言う
＿＿口答えするなァ！金取ってこい！それができねぇならてめぇの体で稼げ！
鼓膜に残るそんな声と真逆のようなそれに
ツンと鼻の奥が痛んだ
．
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みけいぬこ(プロフ) - レインさん» コメントありがとうございます！私も気づいてすぐ更新したのですが何故かすぐ非公開になってしまって汗また載せましたのでよろしくお願いします( т т ) (2022年10月31日 2時) (
レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - スズレカさん» コメントありがとうございます💦何度か載せてるのですが何故か非公開になってしまって。上げ直しましたのでご確認お願いします！ (2022年10月31日 2時) (レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
レイン(プロフ) - 突然すみません！最近の更新話で3の次が5になっていて4が抜けていて話が飛んでいるような気がします。私側の不具合でしたらすみません💦 (2022年10月28日 22時) (レス) id: 569c36d262 (このIDを非表示/違反報告)
スズレカ(プロフ) - 初コメ失礼します。Himmelhoch uitramarinの4話目が非公開になってるかもしれません（違ったらごめんなさい）。いつも楽しみに待ってます。更新頑張ってください！ (2022年10月28日 21時) (レス) id: d908ec33e4 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - せつなさん» 修学旅行おかえりなさい！更新させていただいております！比較的ほのぼのライフを送っています笑楽しんでもらえてますと幸いです*.(๓´͈ ˘ `͈๓).* (2022年10月28日 5時) (レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2022年10月6日 14時
