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ゆっくり、少しずつAが姉の作った料理を食べる
こんな光景をこんな早くに見れるとは轟自身思ってなかった
「(いいな、この景色)」
自分の家に、家族の隣に
Aが座って飯を食う
クリスマス会の時とはまた違う
同じ空間で共有する事
その喜びを米と一緒に噛みしめた
「この竜田揚げ本当に美味しいです！味がしっかり染み込んでるのに衣はサクサクで仕込みの丁寧さに舌が…「飯まで分析すんな！」
両頬を膨らませそう緑谷が嬉々として話題を振る。姉の料理を褒められることは素直に嬉しいと思い気分よく目の前のおかずに箸をつける。Aも遠慮がちに米を口に運んだ
「お手伝いさんが腰やっちゃって引退してからずっと姉ちゃんが作ってたんだから」
「なる程」
「夏も作ってたじゃん！かわりばんこで！」
「え、俺も食べてた？」
ぽんぽん交わされる言葉のキャッチボールを招待組は何となく聞き流しながら食べ進めていた
「あー俺のは味濃かったから……エンデヴァーが止めてたかもな」
ピリ…
穏やかだと思った時間はその一言で小さな亀裂を生む
気配に敏感なAも、もちろんその空気をきちんと感じとった
しかし、何がいけなかったのかそれは理解できなくて
「……」
咀嚼していた米がいきなり鉛のように感じて、飲み込むのに苦労した
一体、何が起こったのだろうか
「焦凍は学校でどんなの食べてるの」
静かになった室内に冬美の声が響く
唐突に振られたそれに一瞬考えるためか間が空く
「学食で」
「気付きもしなかった、今度」
ピリ…
タイミングがよかったのか悪かったのか、重なってしまった言葉に両者ともすぐに口を噤んでしまう
「(……なに、この空気…)」
あまり体験したことのない空気に、Aはちらりと焦凍を盗み見る。その表情はどこか気まずそうでどこか困惑してるような複雑なそれだった
…ガタン
「！」
「…ごちそうさま」
突然隣からの物音にAは盛大に肩を震わせてしまう
立ち上がった夏男と怯えた表情のAの視線がかち合う
「…あー、すまん。席には着いたよ。もういいだろう」
「夏！」
その謝罪は何に対してだろうか
申し訳なさそうに眉根を下げて食べ終わった食器を持ちその場を離れようとする夏男
それを必死に止めようとする冬美
一変してこの場に緊張が走る
和やかだと思った空間が一瞬にして崩れていく様に
Aは背筋が薄ら寒くなるのを感じて身を震わせた
．
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みけいぬこ(プロフ) - レインさん» コメントありがとうございます！私も気づいてすぐ更新したのですが何故かすぐ非公開になってしまって汗また載せましたのでよろしくお願いします( т т ) (2022年10月31日 2時) (
レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - スズレカさん» コメントありがとうございます💦何度か載せてるのですが何故か非公開になってしまって。上げ直しましたのでご確認お願いします！ (2022年10月31日 2時) (レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
レイン(プロフ) - 突然すみません！最近の更新話で3の次が5になっていて4が抜けていて話が飛んでいるような気がします。私側の不具合でしたらすみません💦 (2022年10月28日 22時) (レス) id: 569c36d262 (このIDを非表示/違反報告)
スズレカ(プロフ) - 初コメ失礼します。Himmelhoch uitramarinの4話目が非公開になってるかもしれません（違ったらごめんなさい）。いつも楽しみに待ってます。更新頑張ってください！ (2022年10月28日 21時) (レス) id: d908ec33e4 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - せつなさん» 修学旅行おかえりなさい！更新させていただいております！比較的ほのぼのライフを送っています笑楽しんでもらえてますと幸いです*.(๓´͈ ˘ `͈๓).* (2022年10月28日 5時) (レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2022年10月6日 14時
