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ドキドキ…
エリと並んで寒空の下一度訪れたことのある寮への道すがら心臓の高鳴りを感じる
怖い、という訳では無い
しかし、平素より早い脈拍に
どこか浮き足立つような胸の内側をぐるぐる何かが蠢くようなそんな不思議な感覚
あの嫌いな家に帰る時のようなでもそれとは違うようなこの気持ちはなんだろう
「おォい！！清しこの夜だぞ！」
「！」
寮の玄関をくぐり廊下を進んでいると聞こえてきた机を叩く音と叫び声にAの肩が揺れる。大きい音はまださすがに慣れなくて変に心臓が鳴る
「大丈夫だ、A。あれは気にしなくていい」
「相澤、さん…」
あれと称するものが何なのか分かり兼ねるが、Aにとって相澤の大丈夫はもうなかなかに心を落ち着けてくれるものとなっている
この人が大丈夫と言うならそうなのだろう…
「遅くなった…もう始まってるか？」
そう言ってガチャリとドアノブを捻って扉を開ける
エリの手がぎゅっとAの手を握り直す
Aとは違いどこか高揚している彼女の背を
そっと押して先を促した
今日はクリスマス
人々が集い団欒し楽しむ日だという
自分には夢のまた夢、経験することのないものだと思っていた
扉を開けた先、赤と緑に塗れた華やかな世界に
目の前が明るくキラキラと輝いて見えたのだった
「とりっくおあ、、とりーと？」
「違う、混ざった」
「サンタのエリちゃん！」
相澤が扉を開けて中に入れば大きな歓迎の声と共にすぐ近くでハロウィンを告げる言葉が聞こえて思わずしゃがみこんで訂正をしてやる。同じ日に色んな季節のイベントの紹介をしたものだから混ざってしまったか、と予想をしていたもののもう少し丁寧に伝えればよかったと思う
「かっ可愛いー！！」
スライディングのように駆け寄ってきた麗日にむけて今度は豆を撒き始めたエリに節分の豆か…とここに来る前にAと話をしていたのを思い出した
「通形先輩は居ないんですか？」
「クラスの皆と過ごしてるよ」
「A」
インターン組の緑谷達とほぼ並んでこちらに来ていた轟がAを呼ぶ。相澤の隣もスっと通り抜けて一直線にAに歩み寄る轟にブレないな…と思う
ここに来るまでに中々に緊張していた
サンタの衣装も着るのを躊躇していた
そう言った繊細で中々に払拭できない所を優しくまた解してほしい、と相澤は思う
己の見目を気にし始めたAの変化
その変化を止めたくはない
．
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みけいぬこ(プロフ) - レインさん» コメントありがとうございます！私も気づいてすぐ更新したのですが何故かすぐ非公開になってしまって汗また載せましたのでよろしくお願いします( т т ) (2022年10月31日 2時) (
レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - スズレカさん» コメントありがとうございます💦何度か載せてるのですが何故か非公開になってしまって。上げ直しましたのでご確認お願いします！ (2022年10月31日 2時) (レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
レイン(プロフ) - 突然すみません！最近の更新話で3の次が5になっていて4が抜けていて話が飛んでいるような気がします。私側の不具合でしたらすみません💦 (2022年10月28日 22時) (レス) id: 569c36d262 (このIDを非表示/違反報告)
スズレカ(プロフ) - 初コメ失礼します。Himmelhoch uitramarinの4話目が非公開になってるかもしれません（違ったらごめんなさい）。いつも楽しみに待ってます。更新頑張ってください！ (2022年10月28日 21時) (レス) id: d908ec33e4 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - せつなさん» 修学旅行おかえりなさい！更新させていただいております！比較的ほのぼのライフを送っています笑楽しんでもらえてますと幸いです*.(๓´͈ ˘ `͈๓).* (2022年10月28日 5時) (レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2022年10月6日 14時
