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「脳無は元は人間、それを肉体改造して複数の個性を与えられている」
「お前さんはその製造過程で脳無になる人間の記憶を消していたと聞いておる」
「ごめ、なさ……っ」
「Aくん、落ち着いて。咎めているじゃないんだ。事実確認をしたいだけ……辛いことを思い出させて申し訳ないと思ってる、でも教えてほしい。君は記憶を消していたんだよね？」
ぎゅっと手首の痣を握り、優しくそう問うてくる塚内の言葉にAは恐る恐る首を縦に一度振る
これを肯定して今の生活が終わりを告げるのではないかと恐怖したが、ここで嘘をついて自己保身をしたらそれこそここに居られなくなると思った
どちらにしてもその未来がチラつくのであれば誠実にいたい。大嫌いなあいつのように他人に責任を押しつけるような大人にはなりたくないと、そう思い眉間に皺を寄せたまま恐る恐る塚内を真っ直ぐ見つめた
目が合って塚内は、ふわりと優しく微笑んできた
それにAは驚いた
警察は悪を逃さない怖い人たちだと思っていたから
こんな風に笑うのか、とただただ驚いた
「ありがとう、肉体改造されていても元は人。君にある脳無の記憶を覗き見てほしい」
「記憶を、覗き見る……」
警察も人なのだから個人の感情があり性格がある
「捕らえている脳無が敵連合引いてはその後ろにいる巨悪の情報を持っている可能性が高いんだ。素直には吐いてくれない」
「お前さん、記憶を共有することができるんだよな。俊典から聞いておる」
「俊典、さん……？」
「個性を発動したときのデメリットも承知の上で頼みたい。どうか力を貸してはくれないか。これからの日本の未来と、イレイザーヘッド、プレゼントマイクのためにも」
「！」
申し訳なさそうに、深深と頭を下げる塚内は
とても誠実で優しい人なのだとAは思った
命令するのではなく、お願い
どうして必要なのかその理由をきちんと話してくれる
今までそんなことされた事ない
そして、断ってもいいという逃げ道を残しつつ
Aにとって大切な人の名前と日本という大きなくくりを出して
断れない状況を作り出す
ずるい人、だとも思った
「相澤さんたちの、ため……」
「あぁ、彼らの友を救えるかもしれない」
いつか、役に立てるようになりたい
そう思っていたAにとって
その言葉は魅惑の言葉だった
そばで守り見守ってくれる人の役に立てるなら
その思いだけでAは再び首を縦に振った
その先は暗闇ではないとも思えたから
．
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みけいぬこ(プロフ) - レインさん» コメントありがとうございます！私も気づいてすぐ更新したのですが何故かすぐ非公開になってしまって汗また載せましたのでよろしくお願いします( т т ) (2022年10月31日 2時) (
レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - スズレカさん» コメントありがとうございます💦何度か載せてるのですが何故か非公開になってしまって。上げ直しましたのでご確認お願いします！ (2022年10月31日 2時) (レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
レイン(プロフ) - 突然すみません！最近の更新話で3の次が5になっていて4が抜けていて話が飛んでいるような気がします。私側の不具合でしたらすみません💦 (2022年10月28日 22時) (レス) id: 569c36d262 (このIDを非表示/違反報告)
スズレカ(プロフ) - 初コメ失礼します。Himmelhoch uitramarinの4話目が非公開になってるかもしれません（違ったらごめんなさい）。いつも楽しみに待ってます。更新頑張ってください！ (2022年10月28日 21時) (レス) id: d908ec33e4 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - せつなさん» 修学旅行おかえりなさい！更新させていただいております！比較的ほのぼのライフを送っています笑楽しんでもらえてますと幸いです*.(๓´͈ ˘ `͈๓).* (2022年10月28日 5時) (レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2022年10月6日 14時
