2 ページ12
「……あぁ、従兄弟だからかな」
「え」
1人B組の輪を外れてA組に紛れようとしているAを目敏く見つけた回原は、そのふわりふわりと揺れるしっぽを掴んでやろうと(触られるのが苦手らしく掴むと嫌がるのだ)伸ばした手をそのままに、聞こえてきた言葉に固まった
「…あ、回原」
「…」
「？回原こっちはA組のバスらしいよ。俺たちはあっちだって」
固まってる回原に少し首を傾げる素振りを見せるAだが、回原の異変に気づくことなく自然に手を引いて緑谷立ちに背を向けて歩き出す。眠気眼なAは「回原も抜けてるなー」て思いながら取陰やらB組女子が固まってる所に向かう
「…A、轟と従兄弟ってマジ？」
「「「「？！？！」」」」
普段の回原ならば騒ぎになるような事は避けて後でこっそり確認するなりしただろう
しかし、なかなかに衝撃的な話で混乱していたのでB組の傍でつい聞いてしまった。それを耳にした面々も驚きに目を見開く
「？そうだよ。俺の父様と轟の叔母様が兄妹……ふぁ…」
あくびと共になんでもないようにそう告げるA
周りの様子を気にするでもなく移動中睡眠をなるべく取りたいと1人バスに乗り込む。既に乗り込んでいた庄田や骨抜に窓際を譲ってもらい早々に席に着く
「…いやいやいやいやあの問題児だらけのA組と氷叢が血縁？？は？どういうことそれ聞いてないんだけゴフォ…！？」
「物間ややこしいから黙って。鱗、物間運んでくれ。テキトーに座席投げといて」
「…お、おう」
荒れ狂う寸前の物間をすかさず手刀で昏倒させ1番頼りになる姉御、拳藤が驚き固まってるその場を素早くまとめる
「ひとまずみんなバス乗っちゃって。話聞くのはバス出てからにしよ」
「驚いたノコ」
「ん」
「たしかに言われてみれば雰囲気似てるか…」
「氷の個性も被ってたしな…うわぁまじか」
珍しく小大も僅かに瞳を丸くさせ、小森と並んでバスに入っていく。泡瀬と円場も驚きに声を漏らし固まってる回原を引っ張ってバスに向かう。ただの血縁関係のカミングアウト、特別人に話すことでもないのは理解できるのだが
「推薦入学者2人が血縁ってなんか世間は狭いって感じすんな」
「な。遺伝子良すぎだろ！とも思うわ」
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 224人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みけいぬこ(プロフ) - 早桃さん» ありがとうございますっ！！更新強化していこうと思ってて他の作品とは少し違う視点でいこうと思うのであたたかく見守っていただけますと嬉しいです！ (2023年1月29日 11時) (
レス) id: a23455ed84 (このIDを非表示/違反報告)
早桃 - やばいめっちゃ好きです！！大好きです！これからも無理せずに更新頑張って下さい！応援してますぅぅぅ！ (2023年1月29日 10時) (レス) @page48 id: 363e501944 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - 千椛さん» コメントありがとうございます！ここを楽しみにしてくれてる人がいて喜びに震えております！頑張ります！ (2022年12月7日 11時) (レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
千椛(プロフ) - 更新楽しみに待ってます！！ (2022年12月6日 22時) (レス) @page31 id: f9704de043 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - 月の光さん» コメントありがとうございます！魔ってました( º^º; )修正致しました！ご指摘ありがとうございます！氷叢くんいつか混沌に巻き込まれていくのですがなるべく穏やかにがんばっていきます(*`･ω･)ゞ (2022年10月4日 22時) (レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2022年10月3日 18時
