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「はぁっはぁっ……キッツ……腹減った！」
「骨抜氏さっきは助かり申した」
「いーえ、前線フォローが役割だから。俺仲間思い」
「オラオラオラァァァ！！まだまだ行くぜええええ！」
「相変わらず元気だねぇ鉄哲は」
前線で土魔獣を討伐している組は一旦全てを倒したことにその場に立ちどまり息を整える。恐らくもうお昼は過ぎた頃だろう
「……まだ施設は見えませぬな」
「何が…お昼までにだよ…！」
「……」
回原の悪態にAは神経を研ぎ澄まし異様な気配がないか探る。耳は絶えず左右にピクピクと動いており僅かな音も聞き逃さないという感じだ
「氷叢、全然息きれてないけど平気そ？」
骨抜の声に僅かに視線を向ける
体力的にはなかなかに疲れてはきたがまだ大丈夫の範囲。そもそもAは個性の性質上使いすぎれば少しずつ体温が低くなっていくので汗はあまりかけないのだ。雪豹の個性のおかげで保温がある程度できるので活動限界は一般的な氷雪系個性保持者より断然長い
「……平気だ、けど空腹がヤバい」
「……それでイラついてんの？尻尾揺れてんぞ」
「猫ってイラついてると尻尾揺れるんだっけ？」
「吹出、なんか出してやれよ」
「俺のはオノマトペだから食べ物は出せないよ」
まだ終わってはいないのだが、どことなく和やかなムードに回原は詰めていた息を吐き出す。寝起き早々氷塊を作り出しそこからずっと動きっぱなしなのだ。いつものほほんとしてるAが苛立ちを表に出してることが少し面白くもあった
「……！」
「うしっ、あと少し…きっと少しでつけんだろ！とっととすませて飯食おうぜ、A」
ぽんとAの頭に少し硬い回原の手が降ってきた。優しく撫でられその時に耳に触れて擽ったい。でも、嫌な気はしなかった
「前方に4体！内一1体は鉄哲と交戦！」
頭上から取陰の声と少し先に鉄哲が衝突しただろう地響きが
ピクリ
「！左右にそれぞれ出る……構えろ！」
「一斉に湧くのやめろよな！」
「鎌切ッ左任せた」
土が盛り上がる僅かな音を察知してAが指示を出す
左に跳び翔ける鎌切、それに中距離組のポルターガイストが援護に入る
「回原と宍田は前方任せた。奴らの足場は柔くしとくよ」
「お頼み申す！」
「りょーかい」
「俺は鉄哲のフォローに行く」
軽々と頭上の木の枝を足場に小さくなっていくAの背を眺め骨抜はその速さに感嘆の溜息を漏らした
ここから施設に辿り着くのはさらに4時間程あとの話となる
．
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みけいぬこ(プロフ) - 早桃さん» ありがとうございますっ！！更新強化していこうと思ってて他の作品とは少し違う視点でいこうと思うのであたたかく見守っていただけますと嬉しいです！ (2023年1月29日 11時) (
レス) id: a23455ed84 (このIDを非表示/違反報告)
早桃 - やばいめっちゃ好きです！！大好きです！これからも無理せずに更新頑張って下さい！応援してますぅぅぅ！ (2023年1月29日 10時) (レス) @page48 id: 363e501944 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - 千椛さん» コメントありがとうございます！ここを楽しみにしてくれてる人がいて喜びに震えております！頑張ります！ (2022年12月7日 11時) (レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
千椛(プロフ) - 更新楽しみに待ってます！！ (2022年12月6日 22時) (レス) @page31 id: f9704de043 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - 月の光さん» コメントありがとうございます！魔ってました( º^º; )修正致しました！ご指摘ありがとうございます！氷叢くんいつか混沌に巻き込まれていくのですがなるべく穏やかにがんばっていきます(*`･ω･)ゞ (2022年10月4日 22時) (レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2022年10月3日 18時
